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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

デュランタ

デュランタの花デュランタのライム葉

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デュランタのデータ

花色:、葉色:
学名:Dulranta erecta
科名:クマツヅラ科
分類:常緑低木
原産地:熱帯アメリカ
大きさ:背丈20〜200cm、横幅15〜150cm
主な見所:花(6〜10月)、葉(周年)

デュランタの特徴

主に花を楽しむものと、葉を楽しむものの2種類が出回っています。
花は1cm程度の小さな紫花で、改良品種の「タカラヅカ」が有名です。紫のほかに白花種もあります。花には芳香がありますが強くは香りません。葉を楽しむものはライムグリーンの葉色が美しい「ライム」が代表品種です。葉縁にはギザギザの鋸歯が入ります。
自然状態や植物園では2〜4m程度とかなり大きい姿なりますが、家庭園芸ではこじんまりと仕立てる場合がほとんどです。

  • 難易度: 丈夫ですが、寒さにやや弱いです。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。斑入り種は夏は半日陰の方がよいです。
  • 水分量: 適湿を好みます。乾燥にも比較的強い。
  • 耐寒性: 霜の降りにくい暖地では屋外でも冬越ししますが、強い霜が降りる地方では室内に取り込みます。

デュランタの育て方

日当たりと水はけのよい場所で育てます。斑入り種は葉焼けを防ぐため真夏は半日陰に移動した方がよいでしょう。冬の間、窓辺で育てていたものを外に出す際には、急に日に当てると葉焼けするので徐々に日光に慣らします。水切れには弱いので強く乾燥させないようにします。

  • 管理:花が終わったら花穂ごと切り取ります。
    成長が早いので大きくなりすぎたら仕立て直します。適期は春〜初夏。刈り込みに強いので剪定はそれほど気を使わなくても大丈夫。
  • 肥料:肥料は緩効性肥料を初夏以降適切に与え、開花期は液肥も併用します。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

デュランタのアレンジ

洋風の庭に合います。和風や自然風の庭にはあまり合いません。
葉が南国原産らしい照葉なので夏らしいアレンジに向いています。斑入り種は寄せ植えにも使えて便利です。大きくなるので花を楽しむ種類は単独で植えたほうがよいでしょう。
ライム葉や斑入り種は花が咲きづらいので、初めから花はおまけ程度と考えてアレンジします。

デュランタの主な品種

花を楽しむ品種と、葉を楽しむ品種が出回っています。

デュランタ タカラヅカ
タカラヅカ
花は紫で白の覆輪が入ります。花を楽しむデュランタの代表的な品種。

アルバ」:白花種

デュランタ ライム
ライム
明るい黄色の葉が美しい有名品種。花はあまり咲きません。

黄覆輪の斑入り品種黄覆輪の斑入り品種
黄覆輪の斑入り品種。花つきは悪いです。

その他の写真

デュランタの実デュランタの実
デュランタの実。
実つきはよいですが観賞価値があまりないので、普通は花後に花穂を切り取りましょう。

地植えのデュランタ
沖縄で見かけた、境裁に使用されている地植えのデュランタ。
暖かい地方では庭木としてもよく見かけます。

デュランタの個人的な印象

オススメ度:★★★★
花を楽しむものと、葉を楽しむものがあるので用途によって使い分けましょう。
寒さにやや弱い以外は丈夫で育てやすいのが魅力的です。

コメント

  • 現在の一般的な学名はエレクタ(D. erecta)ですが、比較的古い文献などではデュランタ・レペンス(D. repens)と呼ばれていることもあります。

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