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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ダイモンジソウ

ダイモンジソウダイモンジソウ

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ダイモンジソウのデータ

花色:赤ピンク白
学名:Saxifraga
科名:ユキノシタ科
分類:多年草(常緑)
原産地:日本
大きさ:背丈10〜25cm、横幅15〜20cm
主な見所:花(9〜11月)

ダイモンジソウの特徴

花の形が大の字に似た素朴な姿の山野草。まとまりやすい草姿と丈夫な性質、花の少ない秋に咲くことから山野草の中でも人気があります。花は品種や株の状態によりはっきりした大の字の形にならないこともあります。ユキノシタ科らしい丸くて縁にギザギザがある葉で、緩く鋸歯があります。自生地では滝のそばなど水の当たるような岩場で育ち、乾燥した環境は大の苦手です。

  • 難易度: 丈夫ですが、水切れと根ぐされに注意。
  • 日照量: やや明るめの半日陰を好みます。晩秋〜春は日に当てると締まって育ちます。
  • 水分量: やや湿り気味の環境を好みます。
  • 耐寒性: 寒さには比較的強いです。

ダイモンジソウの育て方

小さな姿ですが比較的丈夫な花。涼しい時期の秋から春まではよく日に当て、夏は遮光します。暗めの半日陰に置いても花を咲かせますが、思ったような花つきにならないことも多いです。土質は水はけ、水もちともに良い用土が好みです。鹿沼土を主体につくるとよいでしょう。
乾燥が苦手で鉢植えの場合は水切れに特に注意します。一方で、水はけが悪いことによる根腐れにも注意が必要です。空中湿度が高い環境が好みなので時々霧吹きで株全体に水をかけるのも良いでしょう。

  • 管理:花が終わったら元から切り取ります。枯れた葉も随時切り取ります。特に開花前に枯れた葉を切り取っておくのが良いでしょう。
    毎年株が更新して育つので、植え替えや株分けの際に枯れた部分を取り去ります。そのため鉢植えの場合はなるべく毎年〜隔年で植え替えましょう。適期は春です。
    植え替えない場合は、枯れている葉をピンセット等で取って株元を綺麗にしておきましょう。
  • 肥料:春と秋に緩効性肥料を与えます。
  • 病害虫:ごくたまにイモムシに葉を食われることがあります。また、枯れた葉を放っておくと灰色カビ病の原因になります。

ダイモンジソウのアレンジ

通常は鉢に単植します。花期も長くないので寄せ植えにはほとんど用いません。根ぐされしやすく株も小さいので地植えには向きませんが、水の当たるようなロックガーデンがあれば自生地の雰囲気を模してアレンジできます。

ダイモンジソウの主な品種

花色や咲き方、草姿の違いで多くの品種があります。葉も品種によって丸みが少なく尖り気味になるものや、斑入り品種も出回っています。コレクションする楽しみがあります。

舞姫
舞姫
花弁が幅広になるピンク花。花弁の先が切れ込むのが特徴です。

ダイモンジソウ
品種によっては、大の字のように見えない咲き方をするものもあります。

八重咲き種
八重咲き品種。もはや大の字の名残もありませんが、豪華な花です。

その他の写真

ダイモンジソウ(白花)
見事に咲きそろった白花種。一般的に白花〜薄いピンクの花色の品種は丈夫なものが多く、紅色が濃い花色の品種は暑さに弱くやや栽培が難しいものが多いです。

ダイモンジソウの個人的な印象

オススメ度:★★★★
比較的丈夫な性質と素朴な姿が魅力的。山野草栽培の初心者にも向いています。

コメント

  • たまに、春に狂い咲きすることがあります。また、狂い咲きではなく初夏に咲く、ジンジソウやエチゼンダイモンジソウなどの春咲きの種類もあります。
  • 葉が様々な形に変化します。切れ込みが浅かったり、ウチワ状になったりと様々。
  • 山野草栽培に慣れた方なら、石づけにして腰水栽培するのも風情があって良いです。ダイモンジソウの性質(乾燥が苦手だが水の滞留も嫌う)にもよく合っています。

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