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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

セントポーリア


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セントポーリアのデータ

花色:赤赤紫青紫黄色白
学名:Saintpaulia spp.
別名:アフリカスミレ
科名:イワタバコ科
分類:多年草(常緑)
原産地:熱帯アフリカ(園芸品種)
大きさ:背丈7〜20cm、横幅15〜25cm
主な見所:花(四季咲き)※長日植物

セントポーリアの特徴

直射日光の当たらない室内の窓辺程度の明るさでも育てられる貴重な鉢花。多くの種類がありますが、店頭では改良品種はもちろん、似た別種(プリムリナ(キリタ)など)もひとくくりにしてセントポーリアの名で販売されることがあるので注意。花色や形、株の大きさなど様々。一重咲きの他、八重咲きや覆輪(ピコティ)咲きもよく見かけます。
葉は丸型〜長卵型で厚ぼったく、表面には柔らかい毛が生えています。ロゼット状の株から花茎を伸ばして花を咲かせます。長日植物なので室内栽培であれば四季咲きに近い状態になります

  • 難易度: 繊細な部分もありますが、室内で無理なく育てられる良さもあります
  • 日照量: 冬のレース越しの窓際程度の光を基準にします
  • 水分量: 過湿にも乾燥にも弱い。底面給水にすると楽です
  • 耐寒性: 冬越しだけなら10℃程度でも大丈夫ですが、冬の間も花を咲かせたいなら15℃以上は確保します。冬場の乾燥で枯らすことが多いので注意

セントポーリアの育て方

室内なら冬のレース越しの光程度で十分です。雨の当たらない屋外の日陰でも育ちますが、直射日光に当たると葉焼けしやすいので注意。用土はセントポーリア専用の土を使えば手間がかかりませんが、園芸用培養土にピートモスと砂を半々に合わせたものを3〜5割程度混ぜて、水はけ水もちを改善して植えれば大丈夫です。さらに根腐れ防止のため、土にはミリオンなどの根ぐされ防止材を混ぜておくと育てやすくなります。
水滴を放っておくと花や葉が汚くなるので、水は株元に与えるか底面給水にします。葉が傷みやすいので土の上に置く固形肥料は与えないほうが無難です。高湿度の環境を好むので、日本の冬の乾燥は大敵。エアコンの風に直接当てないように配慮し、なるべく湿度の高い暖かい場所に置きます

  • 管理:適切な光条件に合うように季節に応じて置き場を調整します。土の通気性が悪くなったら植え替えます。葉が傷んで腐りかけたものがあったら他の葉に影響を与える前に切り取ります
  • 肥料:月に一度程度液肥を与えます。肥料の与えすぎはよくありません
  • 病害虫:ほとんど発生しません

セントポーリアのアレンジ

管理のことを考えると単独で小鉢に植えるのが普通です。観葉植物と寄せ植えにすると自然さが増しますが管理が難しくなるので、別々に植えて寄せ鉢にするとよいでしょう

セントポーリアの主な品種

一般的には原種ではなく比較的丈夫な改良品種が出回っています。万を超える品種数がありマニアならコレクションする楽しみもありますが、普通は店頭にて花の好みで決めるのが確実。主な品種郡はラプソディー系、オプティマラ系、メロディー系、バレー系など。またスタンダード系、ミニ系、トレイル系(はい性)など株の育ち方のよる品種わけもあります


オプティマラ系の一品種。オプティマラ系は強健な品種が多いので初めてセントポーリアを育てるのに向いています

セントポーリアの個人的な印象

オススメ度:★★★★
室内用の花として無理なく育てられます。他の花とは育て方が違って癖があり最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば春から秋までは意外と無難に育てられることに気付くはず。
問題は冬越しで、やはり湿度を保てる温室環境が欲しいです

コメント

  • 水や固形肥料などに触れると葉が傷みやすく、衝撃で簡単に茎も折れやすいので扱いは繊細に
  • 原産地は常に霧が多い温暖地。そのあたりを念頭に置けば好みの環境が理解できるでしょう

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