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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

サギナ

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サギナのデータ

花色:白 葉色:
学名:Sagina subulata
別名:アイリッシュ・モス(緑葉種)、スコッチ・モス(黄緑葉種)
科名:ナデシコ科
分類:多年草(常緑)
原産地:ヨーロッパ
大きさ:背丈3〜10cm、横幅30cm以上(ほふく性)
主な見所:葉(周年)、花(5月)

サギナの特徴

店頭では緑葉の普通種をアイリッシュ・モス、黄色葉種はスコッチ・モスの名でよく出回っています。モスとありますが苔の仲間ではありません。小さな茎と葉が密に茂ってマット状に育つ植物で、観葉植物や寄せ植えの素材として出回ります。初夏に咲く5弁の白花は非常に小さいです。葉は短めの茎から細長い葉が密に生え、独特の見た目になります。株はほふくして横に広がるように伸びます

  • 難易度: とても丈夫です
  • 日照量: 広い幅で育ちますが、日陰には向きません
  • 水分量: ジメジメは苦手なので、土の表面が乾いたら水を与えます
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです

サギナの育て方

日当たりのよい場所から半日影を好みます。比較的乾燥した環境を好み、ジメジメは苦手なので水はけのよい土に植えます。高温多湿期は半日影の風通しのよい場所で管理したいです。さらに梅雨から夏の間は雨の当たらない場所の方が綺麗に葉を保てます

  • 管理:茎が伸びすぎたら切り戻しましょう。放任すると茎が重なりあって蒸れやすくなります。特に花後〜梅雨前はぜひ行いたい時期です。高温多湿期は夕方涼しくなってから水を与えるなど配慮します
  • 肥料:緩効性肥料を春と秋に控えめに与えます。多肥の必要はありません
  • 病害虫:ほとんど発生しません

サギナのアレンジ

洋風の庭に合います。寒冷地以外では地植えに向いておらず、鉢植えで育てた方がよいでしょう。また、寒冷地でも地植えの場合は増え過ぎに注意がいります。寄せ植え以外でも、単独で育てて刈り込みしつつモフモフな株に仕立てるか、高木の大鉢植えのグランドカバーに植えるのもよいかもしれません

サギナの主な品種

普通種の緑葉(アイリッシュ・モス)のほかに、黄緑葉種が出回っています


スコッチ・モス
黄緑葉種。性質は緑葉種に比べ強くはないですが、明るい葉色が魅力的です。日当たりが良いと黄色みが強くなり、半日陰に置くと緑色が強くなります

その他の写真

店頭で見かける丸く仕立てたサギナ。自然に葉を伸ばした場合はモフモフなイメージの株にならないので、モフモフを維持したい場合は伸びすぎたら刈り込みを行います

サギナの個人的な印象

オススメ度:★★★★
丈夫な性質と、美しい葉色が魅力的。残念ながら黄緑葉種は性質が弱く、高温多湿の時期は葉が少なくなりがちです

コメント

  • 株分けで簡単に増やせます。適期は春と秋
  • 短く丸い形に刈り込んだ状態の株を、見た目と手触りから「モフリッチ」と名付けて流通していることがあります

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