花色:
学名:Lantana camara
別名:シチヘンゲ
科名:クマツヅラ科
分類:常緑低木
原産地:熱帯アメリカ
大きさ:背丈20〜100cm、横幅25〜50cm
主な見所:花(5〜11月)
ロウトのような形の小さな花を手まり状に咲かせます。花色が咲き進むにつれて変化する特徴をもっていますが、花色自体も豊富です。濃緑の葉は葉脈が目立ち、かさかさした印象です。株は立性ですがやや横に広がります。ほふく性の品種もあります。
以前は鉢花として出回っていましたが、挿し木苗が安価で出回るようになって夏花壇や寄せ植えによく用いられるようになりました。
別種のコバノランタナは花が小さいものの、葉が小さくて扱いやすく耐寒性も強いです。
丈夫で育てやすい花です。日当たりと水はけのよい場所に植えます。苗が小さいうちは乾燥に弱いところがあるので、水切れさせないようにします。開花が長く続くので肥料を適切に与えますが、チッソ肥料の与えすぎはよくありません。
洋風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
花壇や寄せ植えに用います。葉が硬めの濃緑なので、明るい葉色のものと組み合わせるのもよいです。熱帯の花ですが強い印象はないため、組み合わせる相手は選びません。大きくなるので株間を十分に空けるか、高低差をつけてコントロールしましょう。
コバノランンタナはグランドカバーや上から垂れ下げるような使い方もでき、植栽の幅が広がります。
芝生との境に植栽した例。横に広がる性質を生かしたいです。
斑入りやほふく性の品種などが出回りますが、品種名つきで出回るものは多くありません。
斑入りランタナ:黄緑の斑入り葉と、黄色の花です。
○コバノランタナ(L. montevidensis)
赤紫色の花色がよく出回りますが、白や黄色の花色もあります。花色は変化しません。葉が小さく、株が横に広がりやすい性質をもっています。ランタナよりも耐寒性に優れています。夏以降の花つきがやや悪く、ランタナのような使い方よりもペレニアルガーデンの前景などに向いています。
一般種の場合は、花色が黄色からオレンジ、そして赤紫に変化します。
実のアップ。
地植えされたランタナ。自生するかのように自然に育っています。
寒い時期は霜よけ等の保護をしますが、暖地なら保護なしで冬を越せるケースも多いです。
条件の良い場所に植えたコバノランタナ。
道路にも広がろうとするほど横に伸び、花つきも良いです。
オススメ度:★★★★★
苗が安価で出回り、寄せ植えに使われるようになって評価を上げました。
真夏はやや開花が鈍りますが、涼しくなる秋以降にまた美しく咲いてくれます。