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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ネリネ

ネリネネリネ

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ネリネのデータ

花色:
学名:Nerine
科名:ヒガンバナ科
分類:夏植え球根
原産地:南アフリカ
大きさ:背丈30〜70cm、横幅30cm〜50cm
主な見所:花(9〜11月)

ネリネの特徴

リコリスに雰囲気が似た花ですが、やや小型で花期が遅いといった違いがあります。
花は細長い花弁で、花茎が長く伸び、頂部で花序になって咲かせます。花色は赤〜ピンク、白系がポピュラーです。葉は細長く伸び、葉脈が目立たず柔らかい。夏には葉が枯れて、ほぼ休眠します。品種によりますがダイヤモンド・リリーの別名の通り花弁が光に当たるとキラキラします。花もちに優れ、切り花としても重宝されます。

  • 難易度: ポイントを押さえればやさしいです。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: かなり乾燥に強く、ジメジメした環境は苦手です。
  • 耐寒性: 耐寒性はやや弱いですが、南関東以西の暖地なら霜除け程度で冬を越します。

ネリネの育て方

初秋に球根を求めてすぐ植えつけるか、晩秋に開花株を求めます。植えつけは、鉢植えに球根の上部が出る程度と浅めに植えつけます。一部の品種を除いて地植えには向いていません。
日当たりのよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが花つきが悪化します。比較的乾燥した環境を好み、ジメジメは苦手なので水はけのよい土に植えます。
密植気味の方が花がよく咲くので、小型の鉢(5号鉢程度)に1〜2球くらいで植えつけます。

  • 管理:開花期は雨の当たらない軒下に置くと花が長持ちします。花が咲き終わったら花茎を切り取ります。葉が出てきたら乾燥気味に水やりし日当たりのよい場所で育成します。梅雨ごろに葉が自然に枯れたら水を切り、直射日光と雨の当たらない軒下などに移動します。
    球根の掘り上げは4〜5年間隔で十分です。
  • 肥料:緩効性肥料を花後に控えめに与えます。
  • 病害虫:これといったものは発生しません。

ネリネのアレンジ

豪華で派手な見た目なので洋風の庭に向いています。和風や自然風の庭にはあまり向いていませんが、和風の庭では紅白で飾るなどすれば合わないこともありません。
花がない期間はあまり見所がないので、開花期だけ目立つ場所に移動するとよいでしょう。

ネリネの主な品種

一般的には、花が大きめで豪華なサルニエンシスとその交配品種がよく出回っています。
花は小型なものの、丈夫で地植えも可能なウンデュラータ(クリスパ)もたまに見かけます。

サルニエンシス
サルニエンシスN. sarniensis
冒頭写真も参照。花弁が広めで、豪華に咲くポピュラーなネリネ。交配種も多いです。


ウンデュラータウンデュラータ
ウンデュラータ(別名:クリスパ)(N. undulata
花も株もやや小型ながら、耐寒性が強く、南関東以西の暖地なら地植えが可能です。強健で、条件が良ければ葉がほぼ常緑に保つなど性質も異なります。花色はピンクと白があります。

その他の写真

ネリネの葉
ネリネの葉。柔らかい印象

ネリネの球根植え付け
腐敗しないように、球根は浅めに植えつけます

ネリネの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
花の少ない季節に、花もちのよい美しい花を咲かせる貴重な花。要領さえつかめば栽培もそれほど難しくはありません。

コメント

  • リコリス同様に育ち方が特殊なため他の花とは合わせにくいので、単独あるいは、同種の寄せ植えで楽しむのが良いでしょう。
  • 葉が出るまでは水やりを控え気味にしましょう。

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