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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ナスタチウム

ナスタチウムナスタチウム

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ナスタチウムのデータ

花色:赤オレンジ黄色
学名:Tropaeolum majus
別名:キンレンカ、ナスタチュ−ム
科名:ノウゼンハレン科
分類:春まき一年草扱い
原産地:南アメリカ(園芸品種)
大きさ:背丈20〜30cm、横幅30〜100cm以上
主な見所:花(5〜7・9〜10月)、香り(花・葉)

ナスタチウムの特徴

個性的な姿で、葉の形はまるで小さなハスの葉のよう。花の形も変わっていて、明るい原色の花色は南国風です。エディブルフラワーとしてよく知られ、ピリッとした辛みがある葉や茎・花などをサラダにして食用にします。
水はけのよい土を好み、横に伸びる性質があるのでハンギングバスケットによく用いられます。花期は長いですが高温多湿が苦手なので、真夏は花数が減ります。

  • 難易度: 育成には多少くせがあります 。条件のよい場所に植えることが大事。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みますが、真夏は半日陰の方がよいです。
  • 水分量: 水はけのよい場所を好みます。
  • 耐寒性: 屋外では冬を越せません。

ナスタチウムの育て方

春や秋は日当たりと水はけのよい場所に植えれば、それほど手間はかかりません。ただ、高温多湿に弱く夏越しは少し難しいです。風通しのよい場所で育て、できれば夏の間は西日を避けた半日陰に移動してあげましょう。
やせ地を好み、多肥や過湿にしていると徒長して花つきが悪くなります。

  • 管理:開花期を通して花がら摘みをします。真夏になる前に切り戻しておくとよいでしょう。
  • 肥料:元肥にリン酸分の割合の多い肥料を与えます。やせ地を好むので、その後は秋に追肥するのみで十分です。
  • 病害虫:花や葉をナメクジなどに食われやすい。ハダニが発生することもあります。
  • 収穫:生で利用するので、随時収穫できます。

ナスタチウムのアレンジ

洋風の庭に合います。和風や自然風の庭にはあまり合いません。
性質上、ハンギングバスケットや吊鉢など、乾きやすく風通しのよい環境が合っています。個性が強く組み合わせは難しいですが、熱帯の花やゼラニュームなどとは相性がよいです。
横に伸びよく広がるので単独で植えても見栄えがします。

ハンギングバスケット植え鉢植え
ハンギングバスケット植えや鉢植えにするのがオーソドックス。
風通しの良い環境を好み、横に広がりやすい性質とも合っています。

グランドカバーのように植栽した例グランドカバーのように植栽した例
葉も見栄えがするのでグランドカバーのように使うこともできますが、夏に草姿が乱れがちになるので、条件の良い場所に植えてあげたいです。

ナスタチウムの主な品種

色違いや斑入り種、八重咲き種が出回ります。

ナスタチウムの花ナスタチウムの花
複色の花複色の花
ビビットな花色を中心に、様々な花色がそろいます。複色の花もあります。

八重咲き種
八重咲き種。見かける機会は多くありません。

斑入り品種
斑入り品種。見かける機会は多いです。

その他の写真

花のアップ
花のアップ。個性的な姿です。

葉のアップ。
個性的な葉。条件にもよりますが、思いのほかサイズが大きくなることがあります。
葉柄が中央につくのが特徴で、ハスの葉に似ています。

夏の高温多湿期に徒長して弱った姿
夏の高温多湿期に徒長して弱った姿。夏越しはなるべく涼しい場所で。
花も無理に咲かせない方が良いです。

ナスタチウムの個人的な印象

オススメ度:★★★
見た目は熱帯風の花ですが、冷涼地に自生するため高温多湿には強くありません。
夏には葉や花が汚くなりやすいので、条件のよい場所に植えてあげたいです。

コメント

  • 南米原産とはいえ、冷涼なアンデス山脈に自生するため暑さには弱いです。
    特に近年は酷暑になることも多く、春から初夏、あるいは秋から晩秋までの花と割り切るのも仕方ないかもしれません。

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