花色:
学名:Tagetes
科名:キク科
分類:春まき一年草
原産地:中央アメリカ
大きさ:背丈15〜60cm、横幅20〜50cm
主な見所:花(5〜11月)※夏は開花が鈍ります
夏花壇定番の花で、一重や八重の明るい黄色やオレンジの花は晴れた夏によく似合います。よく見かけるフレンチ種のほかに、花や株の大きなアフリカン種も人気があります。
葉は羽状の濃緑で、株はこんもりします。一般的にとても丈夫な花といわれていますが、葉が食われやすかったり、やっかいなハダニが発生するなど扱いづらい面もあります。また、暑さに強そうな印象がありますが意外にもそれほど強くありません。
日当たりと水はけのよい場所に植えます。開花期が長いので、適切に肥料を与えて株の勢いを維持します。また、高温多湿に弱いので、雨を避けられない場合、夏は切り戻して株を休ませたほうが、秋に綺麗な花を長く楽しめます
可能ならハダニ予防のため葉裏に水をかけますが、実際には完全に被害を防ぐのは難しいです。
洋風の庭に向きます。自然風や和風の庭には向きません。
寄せ植えにも使えますが、地植えで同種を色違いや咲き方違いで植えたほうが綺麗にまとまります。印象が重く感じられたら適度にリーフプランツや白花を混ぜましょう。
マリーゴールドを花色違いで混植した植栽例。失敗が少ない組み合わせ。
フレンチ種とアフリカン種が主に出回ります。
○フレンチ種(T. patula)
一般的に出回っている品種。一重と八重咲きがあります。高温多湿にやや弱い。
「ストロベリーブロンド」
フレンチ系の品種。花色が濃橙色から黄色まで様々な色に変化します。
高温期は黄色が強く、涼しくなると橙色が強くなります。
○アフリカン種(T. erecta)
高性で大輪、暑さに比較的強いです
○ミントマリーゴールド(T. lucida)
中央アメリカ原産の多年草(一年草扱い)のマリーゴールド。ハーブとしてよく用いられ、爽やかな甘い香りがあります。乾燥させてハーブティーや虫除けなどに利用されます。
○レモンマリーゴールド(T. limmoni)
北アメリカ原産の多年草のマリーゴールド。ハーブとしてよく用いられ、名前のとおり葉からレモンのような香りがします。根から虫よけの成分を出すとされ、センチュウやナメクジ除けとして植えられることもあります。
「オレンジジェム」
中央アメリカ原産のリニフォリア(T. linifolia)の改良品種。小型種で花も葉も小型です。
オススメ度:★★★★
夏にどうしても葉が汚くなりやすいのがマイナス点で、最近は他にも優れた花が増えてきたので相対的な評価は低くなります。一方で、秋の花としてみるならお勧め度は高めです。
暖地では暑さに強いアフリカン種がおすすめですが、涼しくなる秋になるとフレンチ種も花つきが改善されるため使いやすくなります。