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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサムラサキツユクサの花
ムラサキツユクサムラサキツユクサの花

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ムラサキツユクサのデータ

花色:ピンク紫青紫白
学名:Tradescantia ohiensi/virginiana
別名:オオムラサキツユクサ
科名:ツユクサ科
分類:多年草(常緑)
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈30〜60cm、横幅40〜70cm
主な見所:花(5〜9月)

ムラサキツユクサの特徴

一般的に見かけるものはムラサキツユクサとオオムラサキツユクサの交配種(アンダーソニアナ種)です。オオムラサキツユクサの園芸品種もあります。
花は3つの花弁で、中心部の黄色の雄しべや雌しべが目立ちます。花色は青紫のほか、赤紫、ピンク、白などがあります。一日花ですが初夏を中心に長期間咲かせます。草姿は野趣が強く、四方に細長い葉を広げます。
ツユクサの名のとおり、葉が朝露に濡れていることが多いです。

  • 難易度: とても易しいです。
  • 日照量: 半日陰でも花を咲かせてくれます。
  • 水分量: 適湿を好みます。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

ムラサキツユクサの育て方

性質が強く育てるのに手間はかかりません。地植えならほぼ放任で育ちます。半日陰でも育ちますが、花つきをあげたいなら日当たりの良い場所に植えます。日陰には向きません。
水はけのよい土を好み、やせ地でも育ちます。

  • 管理:特にありません。増えすぎたら適度に株分けします。適期は春か秋。
  • 肥料:思いついたときにあげる程度で問題ありません。やせ地の方が締まって育ちます。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

ムラサキツユクサのアレンジ

自然風の庭によく合います。和風や洋風の庭にも合わせられます。
花に比べ葉が大きく使いどころが難しいです。自然に生えたような雰囲気を出すと成功します。全体的に見るとややまとまりのない姿に見えるため整形された花壇には似合いません。
地植え向きの花で、鉢植えには向いていません。

ムラサキツユクサの主な品種

ムラサキツユクサ(T. ohiensis)とオオムラサキツユクサ(T. virginiana)の交配種や、改良品種が主に出回っています。

リトルドール」改良品種。ピンク花で多花性。
カエルレア・プレナ」:オオムラサキツユクサの改良品種。青紫花で、珍しい八重咲き種。

白花種
白花種。

花の大きな品種
花の大きな品種。雄しべに比べ花弁が大きいこと分かります。

その他の写真

朝露に濡れた様子
朝露に濡れた様子。

ムラサキツユクサの個人的な印象

オススメ度:★★★
とても丈夫ですが、野趣が強いので使いどころは間違えないようにします。

コメント

  • 日照不足に強いとされますが、日影では花つきがかなり落ちるので、なるべく日当たりのよい場所に植えましょう。
  • 以前は6月ごろに花を咲かせ始めるとされることが多かったですが、温暖化の影響か近年は5月から花を咲かせることが多く、場合によっては4月にも花をつけることがあります。

関連の花

ツユクサ
ツユクサCommelina communis.
日本にも自生のある花で、花弁が一枚少ないように見えます。似ているのは一日花ということだけで、花は小さく葉の形もぜんぜん違う一年草です。ガーデンで使う機会はありません。


オオボウシバナ(別名アオバナ Commelina communis var. hortensis
青い大きな花をつけるツユクサの変種。こちらは庭に植えられることがあります。

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