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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ムラサキセンダイハギ

ムラサキセンダイハギムラサキセンダイハギの花

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ムラサキセンダイハギのデータ

花色:
学名:Baptisia australis
科名:マメ科
分類:多年草(冬落葉)
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈90〜120cm、横幅100cm〜120cm
主な見所:花(5〜6月)

ムラサキセンダイハギの特徴

初夏に花穂を伸ばしマメ科特有の形の紫色の花を咲かせます。葉は三出複葉で互生し、小葉の形は楕円〜倒卵形。葉色は灰緑で遠目からだと全体が白っぽく見えます。株は株元から分枝してブッシュ状になり、かなり大きく広がります。
他にもセンダイハギの名がつく植物では、黄色い花を咲かせるセンダイハギや、白い花を咲かせるシロバナセンダイハギ(アルバ)、シロバナセンダイハギとの交配品種などがありますが、出回る量は少ないです。

  • 難易度: とても易しいです。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 比較的乾燥に強く、ジメジメした環境は苦手です。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

ムラサキセンダイハギの育て方

日当たりのよい場所を好みます。明るい日陰でも育つには育ちますが、徒長して倒伏しやすくなるうえ花つきも悪化します。比較的乾燥した環境を好み、ジメジメは苦手なので水はけのよい土に植えます。肥沃な土だと徒長しがちで、やせた土の方が締まって育ちます。
移植が苦手で、株も大型になるので植栽する場所は慎重に選びましょう。

  • 管理:花が咲き終わったら花穂を切り取りますが、そのままにして果実をつけさせてもよいです。葉が枯れたら、晩秋〜春の芽出し前までに枯れた地上部を地際で切り取っておきます。
  • 肥料:緩効性肥料を春に控えめに与えます。多肥の必要はありません。
  • 病害虫:あまり発生しませんが、たまにイモムシが食害することがあるのでよく観察して駆除します。

ムラサキセンダイハギのアレンジ

洋風や自然風の庭に向いています。和風の庭にはあまり合いません。
根が深く張り、株も大きく広がるので地植えに向いています。ペレニアルガーデンの中〜後景や、やや開けた場所に植えるとよいでしょう。根じめ的な使い方には向いていません。
横に広がりやすいので、他の植物からは十分株間を取りましょう。

ムラサキセンダイハギの主な品種

一般的には冒頭写真のムラサキセンダイハギの普通種が出回っています。


シロバナセンダイハギBaptisia alba var. macrophylla
バプティシア・アルバとも呼ばれます。長い花穂をつけ白花を咲かせます。見かける機会は少ないです。ムラサキセンダイハギとの交配種もありますが、こちらもあまり見かけません。

その他の写真

花のアップ
花のアップ。マメ科特有の花の形をしています。

花と葉
花と葉。花茎は葉の少し上にスッと伸び、お互いのバランスが良いです。

ムラサキセンダイハギの花後ムラサキセンダイハギの果実
花後に花茎を切らないでおくと実をつけ、10月ごろ黒紫色に熟します。
ドライフラワーにすることもできます。

ムラサキセンダイハギの苗
苗の草姿。葉先がくぼんでいます。

ムラサキセンダイハギの個人的な印象

オススメ度:★★★★
花が美しく、性質も丈夫で育てやすいのでペレニアルガーデンにぜひ取り入れたい花ですが、大きくなるうえ移植が難しいので、広い場所を確保できる場合限定になります。

コメント

  • タネで増やせます。果実が熟したらすぐにタネを取り出してポットまきか直まきにします。
    株分けでも増やせますが、移植が苦手なので失敗しやすいです。

別種

センダイハギセンダイハギの花
センダイハギThermopsis lupinoides (L.) Link
黄色花を咲かせます。それ以外はムラサキセンダイハギによく似ています。
日本の冷涼地に自生がある種。店頭で見かける機会はありますが、ムラサキセンダイハギに比べ暑さにやや弱く、暖地では育てづらいです。また、根が横に長く伸び、翌年思いがけない場所から芽を出すのが悩みどころです。

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