実色:
学名:Hordeum vulgare
科名:イネ科
分類:秋まき一年草
原産地:中央アジア
大きさ:背丈60〜100cm、横幅25〜50cm
主な見所:実(4〜6月)
園芸で観賞用に用いるムギは、いわゆるオオムギ(大麦)です。小麦に比べると穂は短いものの糸状に伸びる部分が長く観賞価値が高いです。春から初夏にかけて出る穂を切花向けに栽培しますが、斑入りの品種も出回っておりガーデンでも工夫すればアレンジに使えます。穂をそのままにして熟させると茶色になります。穂はドライフラワーになり、とても長持ちします。葉は長披針形で茎を抱くようにつきます。株は直立し大型になりますが、園芸では大きくても1m程度の大きさになる品種を用います
丈夫で手間はかかりませんが、苗ではほとんど出回らないのでタネから育てます。日当たりと水はけのよい、風通しのある場所に直まきできれば、ほぼ放任で育ちます。タネの植えつけ間隔は他の草花類よりも狭めにします。多肥は好みません。梅雨の長雨に当たるとさび病などの病気が発生することがあるので、消毒するか早めに収穫します
洋風の庭や自然風の庭に向きます。和風の庭には合いません。花壇で使う場合は中〜後景のポイントとして用いるとよいでしょう。株が直立し横に広がらないので、ある程度密植ぎみにタネをまくと見栄えがします。割り切って切り花向きにプランターで単植するのも良いでしょう
観賞用として斑入りの品種がよく出回ります。収穫用として二条オオムギや六条オオムギなどいくつか品種が出回っています
斑入り品種。主に切り花用に植えられますが、花壇にも使えます
タネから育てても安定して斑入り葉になります
1枚目が二条オオムギで、2枚目が六条オオムギ。結実する穂の数の違いがわかると思います。観賞用としてはどちらも用いられます
ドライフラワー。とても長持ちします
オススメ度:★★★
ガーデンでの使いどころは難しいですが、切花やドライフラワーとしては長持ちしてくれるのがありがたいです