本文へスキップ

ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

モナルダ

モナルダモナルダの花

戻ります

モナルダのデータ

花色:赤赤紫白
学名:Monarda
別名:ベルガモット、タイマツバナ
科名:シソ科
分類:多年草(常緑)
原産地:北アメリカ〜中央アメリカ
大きさ:背丈40〜120cm、横幅35〜100cm
主な見所:花(6〜8月)

モナルダの特徴

モナルダとベルガモット、どちらの名でも流通しています。
四方に広がるように咲く花の美しい品種(ディディマ)はモナルダやタイマツバナの名で流通し、オレンジに似た香りを持つ品種(フィツローサ)はベルガモットの名でハーブとして販売されています。現在は改良が進んで区別も曖昧なものになり、まとめてモナルダの名で呼ばれることが多いです。
葉は薄めの緑で品種により鋸歯の大きさなど差があります。株はやや大きくなります。

  • 難易度: 株自体は枯れにくいですが、うどんこ病は厄介です。
  • 日照量: 日向で育てます。
  • 水分量: 適潤を好みます。強い乾燥は苦手です。
  • 耐寒性: 寒さには強いです。

モナルダの育て方

日当たりと水はけのよい場所で育てます。やや乾燥に弱いです。半日陰でも育つとする向きもありますが花つきも悪くなり徒長するのでお勧めしません。
鉢植えも不可能ではありませんが、生育旺盛でよく広がるので地植えにする方が無難です。
うどんこ病にかかりやすいので風通しは確保します。

  • 管理:花がらは切り取ります。
    うどんこ病を完全に予防するには事前の薬剤散布も仕方なし。
    込み合ってきたら株分けして通風を改善しましょう。適期は春と晩秋です。
  • 肥料:緩効性肥料を春と秋に控えめに与えます。
  • 病害虫:うどんこ病の被害を受けやすい。品種によってはかかりにくいものもありますが、流通量はそれほど多くはありません。

モナルダのアレンジ

洋風や自然風の庭に合います。和風の庭には合いません。
どの系統も草姿、花ともに野趣があり自然風の植栽に向いています。整形ガーデンに植えても魅力を引き出すのは難しいでしょう。
株がやや大きくなり、根ばりもよいので地植え向きです。矮性品種なら鉢植えにも向きますが流通量は多くありません。

モナルダの主な品種

主に3系統に分かれますが、一般的に出回っているのはディディマ系の改良品種です。

ディディマM. didyma
タイマツバナとも呼ばれ原種は赤花ですが、薄紫、オレンジ、白など豊富な花色の改良品種が揃います。よく植えられており写真上もディディマ系の品種です。

ペティットデライト
ディディマ系の園芸品種。30cm前後の矮性種で赤花です。やや花が咲きにくいようです。


フィツローサM. fistulosa
通常ベルガモットの名で販売されるハーブです。ワイルドベルガモットとも呼ばれます。
ハーブガーデン以外では見る機会は少ないです。


プンクタータ
プンクタータM. punctata
黄色の花とピンクの苞葉が特徴の原種。見かける機会は少ないです。

その他の写真

ディディマ系の改良品種ディディマ系の改良品種
ディディマ系の改良品種

花が咲き進む様子1花が咲き進む様子2
花が咲き進む様子3花が咲き進む様子4
花が咲き進む様子。観察すると面白いです。

2段になって咲く花
2段になって咲くこともあります

うどんこ病にかかったモナルダ
うどんこ病にかかって勢いが衰えている株。発生率が高く完全に防ぐのは難しいです。

モナルダの個人的な印象

オススメ度:★★
丈夫で花つきも悪くないのですが、うどんこ病にかかりやすいのが玉にキズです。

コメント

  • うどんこ病のこともあり、個人的には積極的に用いる気にはなれませんが、開花期が他の花が少なくなりがちな時期なこともあり見かける機会は多めです。
    うどんこ病に強い改良品種が安価に出回るようになれば人気になるでしょう。

戻ります