花色:
学名:Argyranthemum
別名:モクシュンギク(木春菊)
科名:キク科
分類:多年草(常緑)
原産地:北アフリカ(カナリア諸島)
大きさ:背丈20〜50cm以上、横幅25〜40cm以上
主な見所:花(3〜7月)※環境が良ければ秋〜冬も咲きます
ひと目でキク科とわかるスッキリした形の花。大きすぎず小さすぎず絶妙な大きさです。
花色は定番の白のほかにピンクや黄色も出回ります。葉には別名の通りシュンギクのような深い切れ込みが入り、花とよく調和しています。鉢植えやポット苗で出回りますが、長年育てていると茎が木質状になり比較的大きくなります。
暑さや寒さに少し弱いですが丈夫で育てやすく、環境がよければあまり手間はかかりません。
秋から初夏までは日当たりと水はけのよい場所に植えれば楽に育ちます。梅雨〜真夏の期間が苦手なので、なるべく雨の当たらない涼しい場所に置ければ夏越しが容易になります。それが難しい場合は蒸れないように株をすっきりさせます。
性質上、地植えにせず鉢植えにして環境にあった場所に移動できるようにしたほうが無難ですが、条件の良い場所なら地植えで大きくするのも楽しいです。
何回か夏越しや冬越しをさせると、慣れてくるせいか性質が丈夫になっていきます。
洋風の庭によく合います。和風や自然風の庭に使うなら、派手な花色ではなく白花種を用いるとよいでしょう。
寄せ植えでも使えないことはないのですが、大きくなり一株でも見栄えがするので鉢植えにして自由な場所に置けるようにしたほうがよいでしょう。それでも寄せ植えに使いたい場合は、大きく成長しない秋〜春の間で使うと管理が楽です。
条件のよい暖かい場所なら、地植えにして宿根草のように使うこともできます。
大鉢の寄せ植えの端側に植えた例。品種にもよりますが、こんもり広がるように育つので、なるべく横に広がる余地がある場所に植えるとよいでしょう。窮屈な場所に植えると魅力を発揮できません。
鉢に単独で植えた例。特に工夫はありませんが、自然にまとまる性質と合っています。
主にフルテスケンス(A. frutescens)から改良されたものが出回っています。
花の形は一重咲きのほか、八重咲き、丁字咲き種が出回ります。様々な園芸種がありますが、花色や花の形を店頭で確認して購入するのが確実。近年の品種は暑さに強いものも多いです。
丁字咲き品種。
八重咲き品種。
「ジャイアントピンク」
花が大きなピンク花の品種。
「マックスマム」
こんもり大きく育つ品種。花色は写真の黄色の他、赤〜ピンク、白色があります。
「スマッシュシリーズ」
花色豊富な品種群。比較的背丈が低く、まとまりやすいのが特徴。
写真は2色咲きのダブルストロベリークリーム。咲き方は変化がある場合があります。
オススメ度:★★★★★
適地に植えれば丈夫に育ち、手間も花がら摘み程度です。
くせが少ない花の形や草姿はどこに置いても楽しめ、誰にでもお勧めできる花といえるでしょう。