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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

キク


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キクのデータ

花色:黄
学名:Chrysanthemum
別名:イエギク
科名:キク科
分類:多年草(冬落葉、冬至芽あり)
原産地:園芸品種
大きさ:背丈20〜120cm、横幅15〜50cm
主な見所:花(9〜11月)※品種により差があります

キクの特徴

キクの仲間は多岐に渡りますが、園芸でたんにキクといえばイエギクと呼ばれる品種郡をさします。改良が盛んで花色、咲き方、株姿など幅広い品種がそろいます。日本で改良された和ギクは趣味性も高く愛好家もたくさんいますが、主に花壇や寄せ植えで用いられる品種は欧米で改良された洋ギクのほうです。大きくは大菊、中菊、小菊、ボットマム、クッションマム、スプレーギクなどに分類され、さらに細かく分かれます。地植えや寄せ植えでは中菊や小菊、クッションマムがよく使われています。ガーデン用に用いられるものを特にガーデンマムということがありますが、品種を区別するはっきりした定義はありません。一部の野菊もキクとして山野草店に並びますが、中にはミヤマアズマギクなど栽培のやや難しいものもあります。また食用ギクとして栽培される品種もあります。短日植物ですが促成栽培により周年出回ります

  • 難易度: 丈夫ですがやや害虫も多い
  • 日照量: 日当たりのよい場所で育てます
  • 水分量: 適湿を好みますが、乾燥には少し弱いところがあります
  • 耐寒性: 寒さには強いです

キクの育て方

日当たりと水はけのよい、肥沃な土の場所で育てます。水切れにはやや弱く、多少土質は水もちもよくしたほうがよいでしょう。やや酸性気味の用土を好むので、腐葉土など腐食質の多い土に改良しておきます。冬至芽で冬越しし春に新芽を伸ばしますが、7月ごろにそれを挿し芽するとよい苗が取れます。一方で、地植えなら普通に育てて2回程度摘心するだけでもよく咲いてくれます。摘心する時期や回数、枝を切る高さによって草丈を調整できます。害虫が発生しやすく、あらかじめオルトラン粒剤などで予防したほうがよいでしょう

  • 管理:花がらは摘み取ります。病害虫の観察は忘れずに
  • 肥料:生育期は肥料を好みます。春・秋に緩効性肥料を十分与え肥培します。つぼみがつき始めたら肥料は控えめにします
  • 病害虫:アブラムシ、ハダニ、ハモグリバエなどが発生します。発生率は高め。鉢植えの場合は事前にオルトラン粒剤などをまいておきます
  • タネから

    発芽率は良好、育苗も楽です。当年に綺麗な状態で開花まで持っていくには十分な肥培が必要です。苗が1年目によく育たなかったら2年目以降に期待します

キクのアレンジ

丈夫な品種を選べば庭植えはもちろん寄せ植えなどにも使えます。小輪品種はクセのない花なので様々な植物と合いますが、熱帯系の花との相性は良くありません。やや和風向きですが、ポットマム・クッションマムは洋風にも合わせられます。花つき良好で花期も長め。花色によってメインにも引き立て役にも使えます

キクの主な品種

とにかく様々な種類や品種があります。花の大きさの違いのほか、花の咲き方も一重、八重、ポンポン咲き、覆輪咲きなど、草姿もやや茎が立ち上がるタイプやこんもりまとまるタイプがあります


ジュエルグローリー
コンパクトで自然に半球状に育ち、花つきのよい品種。小輪咲き


ティエラシリーズ
ポンポン咲き。中輪。丸まって咲くのでよく目立ちます 。花色豊富で花つきも良い。キクのガーデン利用を広めた定番品種のひとつ

キクの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
害虫が多いとはいえ、花つきのよさ、花期の長さ、花の端正さなど魅力ある花です。鉢栽培が人気ですが地植えにも積極的に使いたいところです

コメント

  • できれば一度春に伸びた新芽を挿し芽して、そこから伸びた枝を再度挿し芽するとよい苗が取れます。ただ、コンパクトに育つ品種は無理に挿し芽をしなくても綺麗に育ちます
  • 挿し芽がとても容易で初めての挿し芽挑戦にも向いています。2週間程度で根が出てきます
  • 高性種を矮化剤を使って小さくしているものもあるので注意。変に葉が詰まり、葉色がやけに濃いものはその可能性が高いです
  • 和ギク栽培は手間のかかる特殊な育て方があるのでこちらでは扱いません。こだわりがなければ各地の菊まつりなどで観賞させてもらう方がよいでしょう

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