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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

キルタンサス

キルタンサス・マッケニーキルタンサス・マッケニーの花

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キルタンサスのデータ

花色:
学名:Cyrtanthus
科名:ヒガンバナ科
分類:春植え球根
原産地:南アフリカ
大きさ:背丈20〜40cm、横幅20cm〜30cm
主な見所:花(12〜5月)※置き場の気温による

キルタンサスの特徴

南アフリカ原産。キルタンサスの仲間には様々な種類がありますが、日本で出回っているのは細長い筒状の花を咲かせるマッケニー(C. mckenii)がほとんどです。
花は筒状で先端が小さく開く独特な形状、花茎の先端に少なめに花序を作ります。花色は豊富で赤から黄色系まで幅広いです。花には甘い香りがあります。葉は細長く、これといった特徴に乏しいです。株は、植え付け初期は頼りない姿ですが、植えっぱなしにして数年肥培すると立派な姿になります。
春植え球根とされることが多いですが、秋にも植えつけ可能なため秋植え球根とされることもあります。また、夏場に半休眠期はあるものの、他の球根植物のように明確に葉を落とす期間がなく、半常緑の多年草扱いされることもあります。

  • 難易度: やや寒さに弱いですが、丈夫です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 比較的乾燥に強く、ジメジメした環境は苦手です。
  • 耐寒性: 耐寒性はやや弱いですが、南関東以西の温暖地なら軽い霜除け程度で屋外でも冬を越します。

キルタンサスの育て方

植えつけ時期は3月か10月ごろ。春植え球根とされていますが、開花時期から秋の植え付けも可能となっています。ただ、秋に植え付けた場合の翌年春の開花数はあまり芳しくありません。植えつけ深さは球根の先端が土に出る程度とし、深植えしないようにします。
日当たりのよい場所を好みます。半日陰でも育つには育ちますが、花つきは悪化します。比較的乾燥した環境を好み、ジメジメは苦手なので水はけのよい土に植えます。

  • 管理:花が咲き終わったら花茎を切り取ります。
    夏場(6月下旬〜9月)は半休眠状態になるので、鉢植えの場合は雨の当たらない場所に置いて乾燥気味に管理します。水やりは継続し、土の表面が乾いたら水を与えます。
    10月ごろになったら通常の水やりに戻します。
    一度植え付けたら4〜5年は植えたままで構いません。むしろ頻繁に植え替えるといつまでたっても株が大きくなりません。分球して植え替える場合は4月か9月ごろに行います。特に事情がない場合は春の植え替えを推奨します。分球しないで土をあまり崩さずに植え替える場合(単純に鉢を大きくしたい場合)は秋でも問題ありません。
  • 肥料:長期間効く緩効性肥料を植えつけ時に控えめに与えます。花後にはカリ分の多い肥料を与えます。多肥の必要はありません。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

キルタンサスのアレンジ

洋風の庭によく合います。和風や自然風の庭にも花色を選べば合わせられます。
普通は鉢植えにして開花期に目立つところに出すような使い方で良いでしょう。温暖地〜暖地で霜が当たりにくく冬によく日が当たる場所なら地植えも可能です。

キルタンサスの主な品種

マッケニーの様々な花色が出回っています。花色は豊富ですが、花色無選別(ミックス)で球根が出回ることが多く、好みの花色に当たるかどうかは運が絡むことになります。
他にもマッケニーの改良・交配品種が出回っています。マッケニー以外の種もありますが、店頭では見かけることは少ないです。

キルタンサス・マッケニーのピンク花
キルタンサス・マッケニーのピンク花

その他の写真

キルタンサス・マッケニーの白花
マッケニーの花。長い筒状の形が特徴。

キルタンサス・マッケニーの球根
マッケニーの球根。先端が長く伸びるやや特徴的な形。
植え付け時はこの先端部分が土から出る程度の浅植えとします。

キルタンサスの個人的な印象

オススメ度:★★★★
香りが良く花もよく咲きます。寒さにやや弱いものの、丈夫で育てやすいのも魅力。

コメント

  • 球根を植え付けて1〜2年目は花つきも株の大きさもいまいちで、数年育てて大株になって初めて魅力を発揮する花なのでその点は留意のこと。
  • 春植え球根としましたが、秋にも植えられるので分類は難しいところです。ただ、球根からではなく、すでに数年育てて植え替える場合は、春に植え替えたほうが翌年春の開花への影響が少なくなるため、個人的には春植え球根とするのが良いと思います。

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