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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

コリウス

コリウスコリウス

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コリウスのデータ

葉色:赤赤オレンジ黄ライムグリーン緑斑入り
学名:Coleus
科名:シソ科
分類:春まき一年草扱い
原産地:アジア、アフリカなどの熱帯地方
大きさ:背丈25~50cm、横幅25~50cm
主な見所:葉(初夏~晩秋)

コリウスの特徴

様々な斑入りの葉を楽しみます。赤系はよく目立ちメインにも使え、黄色~白系は真夏の寄せ植えの調和役として重宝します。
普通種の葉は少し大きめですが、改良品種の中には小葉や細葉のものもあります。穂状の花が咲きますが積極的に楽しむことは少ないです。株は自然とまとまります。日当たりの良い場所の方が葉色がよく出ますが半日陰でも十分育ちます。
以前はタネから育てる実生系の品種が主流でしたが、現在は挿し芽で増やす栄養系の品種が一般的です。栄養系の品種は性質が丈夫で、品種も豊富です。

  • 難易度: 乾燥しなければとても丈夫です。
  • 日照量: あまり暗すぎると生育が悪くなります。真夏には遮光します。
  • 水分量: 少し湿った場所を好みます。
  • 耐寒性: 冬越しするなら屋内に移動しますが、一般的には一年草扱いにします。

コリウスの育て方

暑さや湿気に強く丈夫です。日当たりから半日陰を好みますが、黄・白系は半日陰くらいが葉色があせずに美しいです。
乾燥を嫌うので、植栽する土は水もちのよいものを用います。葉からの蒸散も激しいので水分のチェックは忘れずに。特に鉢植えやハンキング、夏の高温乾燥期は要注意。

  • 管理:花を咲かせると株が弱るので切り取ります。高くなりすぎたら刈り込みます。
  • 肥料:元肥に緩効性肥料を与えます。草姿が乱れるので多肥にはしません。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

コリウスのアレンジ

洋風の庭、特にエキゾチックな庭によく合います。葉色を選べば和風や自然風の庭でも合わせられますが、無理に使うこともないでしょう。
赤系と、黄や白系では受ける印象がだいぶ違います。赤系はエキゾチックな熱帯っぽい演出に向いており、合わせる花は同じ熱帯風の印象の強いものがよいです。黄・白系は合わせられる植物の幅が広いですが脇役的な印象になります。

コリウスの主な品種

葉色や葉の大きさの違いで数多くの園芸品種があります。店頭で葉色や葉の大きさを確認して求めるのが一番よいです。最近では品種立てて販売されることが増えてきましたが、毎年新しい葉色が出るため定番品種は少ないです。

ムーンライト
ムーンライト
月光を思わせる黄色い葉色が美しい。葉の大きさは普通。

ワサビ
ワサビ
黄~黃緑の葉色と、葉縁のぎざぎざが特徴的な品種。葉の大きさは普通。

ときめきリンダ
ときめきリンダ
明るい赤紫色の葉色。葉が小さく、横に広がるように伸びるので背丈も低くまとまります。直射光は苦手で、半日陰~日陰で綺麗に発色します。

コリウスコリウスの矮性品種
様々な葉色、葉の大きさの品種があり、選ぶ楽しみがあります。

その他の写真

コリウスの花コリウスの花
花のアップ。日当たりがよいと花つきもよいです。葉をメインに楽しむ場合は、花が咲く前に花芽をカットしてしまうのが普通ですが、アレンジによっては花を楽しむのも良いでしょう。
葉色は単色のものは花も目立ってよいですが、複雑な葉色のものは花が埋もれがちになるので切ってしまう方がよいかもしれません。

コリウスの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
夏から晩秋のリーフプランツとして貴重な存在。
乾燥に弱いこと以外は丈夫で、徒長しにくく病害虫が少ないのもポイントが高いです。

コメント

  • 葉を楽しむので花がら摘みがいらず、観賞期間も長いので、手間があまりかけられない忙しい方にもお勧めですが、水切れには弱いので鉢植えの水やりは忘れずに。
  • 高温多湿に強く育てやすさいことから、すっかり夏~秋の定番リーフプランツとなりました。
  • 近年は下記のような品種区分をされることもあります。
    ベーシックタイプ:一般的なコリウスの印象に近い葉の大きめな品種群。
    ハンキングタイプ:葉が比較的小さく、横に広がるように伸びる品種群。
    プチタイプ:矮性で葉も株も小さく、分枝性の良い品種郡。
    ウェーブタイプ:葉縁が波打つ品種群。

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