花色:
学名:Celosia
別名:セロシア
科名:ヒユ科
分類:春まき一年草
原産地:東南アジア〜南アジア、熱帯アフリカ
大きさ:背丈20〜150cm、横幅20〜50cm
主な見所:花(6〜10月)
古くから改良されてきた高性のトサカ系やクルメ系は切花以外では見かけることが少なくなり、矮性の羽毛ケイトウやヤリゲイトウが主流になっています。花の形はトサカ系は鶏冠に、クルメ系は球状に、羽毛ケイトウはふさふさした毛が生えて穂状になり、ヤリケイトウは円錐状です。
いずれの種類も夏にふさわしい強烈な花色が魅力です。特に赤色の花はよく目立ち、サルビア・スプレンデスとともに夏の定番の赤花といえます。葉は少し大きめですが、花が葉の上に咲くのでバランスは取れています。高性種でも横に広がりすぎず、さっぱりとした姿になります。原種に近いノゲイトウの品種(写真4番目)はセロシアの名でも出回り、ナチュラルガーデンでよく用いられ人気があります。葉も細めで花とのバランスも取れています。
初夏に出回る苗を植えつけるのが手軽ですが、直まきでも楽しめます。移植に弱いところがあるので、ポット苗の場合は根を傷めないように気をつけて定植します。
日当たりのよい場所を好みます。日照時間もなるべく長い方がいいでしょう。高温には強いですが高温多湿にはやや弱いので、蒸れにくいなるべく開けた場所が適しています。水はけが悪いと根ぐされを起こしやすいので、砂や腐葉土を多めに混ぜて高植えにします。
洋風の庭に合います。ノゲイトウ系は野趣があるので自然風の庭にも合います。
矮性種は鉢植え・地植えともに向きます。高性種は切花・花壇向きです。花期も長く、寄せ植えの場合はメインとして使えます。花色は強烈ですが夏らしさを演出したいときにピッタリです。印象を和らげたいならピンク系を用います。
様々な種類が出回っていますが、近年は矮性種が主流です。
「キャッスル」
羽毛系の有名品種。花穂が大きくボリュームがあります。
「きもの」
羽毛系の超小型品種。背丈が低いうちから花が咲きます。相対的に花が大きく見えるのでよく目立ちます。様々な花色が揃い、多色の密植植えなどに用いられます。
「キャンドル」
ノゲイトウ系。高性でピンクの花です。葉は細め。
「ホルン」
ノゲイトウ系。高性のピンク花。
地植え以外にも、花もちが良いので切花やドライフラワーに向いています。
クルメケイトウの品種。
オススメ度:★★★★
株が広がりにくく寄せ植えに使いやすいです。強い印象の花色をどう生かすかはアレンジ次第。
一方、野趣のあるノゲイトウは私の好きな花のひとつで、自然風の庭に使いやすいです。