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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

カンナ

カンナカンナ
カンナカンナ

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カンナのデータ

花色:赤ピンクオレンジ黄白、葉色:ブロンズ黄斑入り
学名:Canna
科名:カンナ科
分類:春植え球根(多年草扱い)
原産地:熱帯アメリカ
大きさ:背丈40〜200cm、横幅40〜100cm
主な見所:花(7〜11月)

カンナの特徴

大型種は2m近くになり葉も大きく夏花壇でひときわ目立ちます。
明るく鮮やかな大きめの花を長期間咲かせます。花色が豊富でオレンジ系を中心に幅広くそろい、黄色にオレンジの斑点が入る変わった花色のものあります。ゆったりとした大きな葉は抽水植物のように水をはじいて水玉ができます。銅葉や斑入りなど葉をメインに観賞する品種も人気があります。
大〜中型種のほかに40cm前後の矮性種も出回り、こちらは鉢植えでも育てられます。矮性種の中にはタネから育てる品種もあります。

  • 難易度::水切れにさえ気をつければ、丈夫で育てやすい。
  • 日照量::日当たりで育てます。
  • 水分量::水切れさせないようにします。
  • 耐寒性::南関東以西の暖地では屋外で冬越しします。冬を越す際に土や腐葉土をかぶせてマルチングしておくと成功率が高まります。

カンナの育て方

球根の植えつけは十分暖かくなった4月下旬〜5月ごろが適期。植え付け時は深植えせず、芽が出たら少し覆土して深さ5cm程度とします。
日当たりのよい場所で育てます。半日陰ではなかなか花をつけてくれません。やや湿った場所を好み乾燥には弱いので水切れに注意します。鉢植えの場合は夏の間だけ腰水栽培するのも手です。
暖地では地植えの場合、マルチング程度で冬を越します。北関東以北の寒冷地では葉が枯れ始めたら掘り上げます。球根は乾燥に弱いので少し湿らせたバーミキュライトと一緒に発泡スチロールなどに入れて室内で冬越しします。

  • 管理:枯れた花は見苦しいので切り取ります。高性種は支柱で支えた方が良いでしょう。
  • 肥料:しっかり肥培すると成長がよくなりますが、チッソ肥料のあげ過ぎは葉ばかり茂ることになります。リン酸分の多い元肥のほかに緩効性肥料を適切追肥します。
  • 病害虫:あまり被害を受けません。
  • タネから
    カンナの芽「トロピカル」の芽
    一部の品種はタネから育てることができます。タネは大きく、発芽率はやや悪いですが育成は楽です。発芽や成長に20度以上欲しいので5月中旬以降にまくと上手くいきます。

カンナのアレンジ

洋風の庭に合います。自然風や和風に庭にはあまり合いません。また、洋風の庭でもトロピカルな印象になりやすいので、周囲の植物と合うかは考えておきましょう。
中〜大型種は余裕をもって植栽できる広い場所がほしいです。郡植するよりもアクセントとして用いるのに適しています。一株でも十分存在感があるので、大量にまとめて植えると暑苦しくなってしまいます。矮性種は狭めの庭の花壇や列植や、鉢植えや寄せ植えにも使えます。どちらも花に合わせるより、大きな葉と相性がよいものを選ぶと上手くいきます。

カンナの主な品種

いくつか品種が出回ります。大きく分けると大〜中型種とその斑入り種、矮性種になります。

トロピカル
トロピカル
タキイ種苗作出。タネから育てて、その年に開花する人気シリーズ。40cm程度の矮性で花色もレッド、ローズ、イエロー、ホワイトなどがあります。写真はローズ。
タネが大きく成長も早いので安定して開花させることができますが、早まきしなければ開花は早くとも8月中旬以降になります。7月初旬までの遅まきも可能です。

ビュー
ビュー
カラーリーフの品種郡。葉色にはイエローやオレンジ、ピンク、ブラックなどがあります。

ヒロムナ」:黄色にオレンジの斑点が入る花でとても豪華です。

その他の写真

カンナの花のアップ
花のアップ

カンナの実タネをつけるカンナ
カンナの実と、タネをつけた様子。
一般的には分球で増やしますが、タネをとって翌年にまくこともできます。適期は5〜6月。

カンナの個人的な印象

オススメ度:★★★★
乾燥にはやや弱いものの、暑さに強く夏花壇の主役になれる花です。
特に、地植えで冬を越せる暖地では魅力が増します。

コメント

  • 有料庭園や公園でよく見かける花で、それだけ丈夫な証拠です。
  • 枯れた花を放任している姿が多いのが残念です。

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