花色:
学名:Zantedeschia
科名:サトイモ科
分類:春植え球根
原産地:南アフリカ他
大きさ:背丈25〜100cm、横幅30〜70cm
主な見所:花(5〜7月)
湿地性で大型になり白花を咲かせるオランダカイウと、畑地性で小〜中型のその他の品種に分かれ、通常ガーデン用に販売されているものは畑地性のものです。伸びた花茎の先に白やピンク、黄色などに色づく仏炎苞をつけます。本当の花は棒状の部分です。すっきりした花は切花やブーケにもよく使われています。葉は品種によって幅広のものと細めのものがあり、表面は水をはじきます。葉に斑点のような白斑が入るものがあります
植えつけ時期は3〜4月ごろ、植えつけ深さは茎の付け根部分からも根が出るので5〜10cmくらいは覆土します。畑地性のものは日当たりと水はけのよい場所に植えます。あまり大きくはならないので5号鉢程度でも十分育てられます。湿地性のものは日当たりと水もちのよい土に植えます。大型になるので鉢植えの場合は大きめのものを用意しますが、できれば地植えをお勧めします
個性的な姿で洋風の庭に合います。畑地性のものは鉢に単独で植えるのが一般的ですが、地植えの花壇のポイントに用いるのもよいです。大型のオランダカイウは地植えに適していて、特に水辺の近くに植えるとよく似合います。この場合は自然風や和風の庭でも違和感が少ないです
畑地性種と湿地性種が出回っています。一般的に店頭に並ぶ花鉢は、畑地性種のシラホシカイウやモモイロカイウなどの交配品種が多いです
○キバナカイウ(Z. elliottiana)
畑地性種。黄色い花が咲き、畑地性種としては比較的育てやすい
○オランダカイウ(Z.aethiopica)
湿地性種。大きめの白花を咲かせます。葉も大型になるので畑地性種との見分けは容易。湿った場所を好みますが、地植えなら株元が常に水に浸かっていなくても育ちます。鉢植えで育てる場合は受け皿に水を溜めて育てるとよいでしょう。丈夫で育てやすく、地植えでは大株になります
交配品種の一例。黒紫など個性的な花色もそろいます
自生のような雰囲気で咲くオランダカイウ
オススメ度:★★★
アレンジ素材や切花として優秀な花ですが、畑地性種は花壇では意外と存在感を出しづらいです