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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

カラー

カラーカラー

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カラーのデータ

花色:赤赤紫黄白
学名:Zantedeschia
科名:サトイモ科
分類:春植え球根
原産地:南アフリカ他
大きさ:背丈25〜100cm、横幅30〜70cm
主な見所:花(5〜7月)

カラーの特徴

湿地性で大型になり白花を咲かせるオランダカイウと、畑地性で小〜中型のその他の品種に分かれます。園芸店で一般的に販売されているものは畑地性のものです。
伸びた花茎の先に白やピンク、黄色などに色づく仏炎苞をつけます。本当の花は棒状の部分です。すっきりした花は切花やブーケにもよく使われています。葉は品種によって幅広のものと細めのものがあり、表面は水をはじきます。葉に斑点のような白斑が入るものがあります。

  • 難易度: 比較的丈夫です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みますが、夏はできれば半日陰に移動します。
  • 水分量:
    畑地性のものは適湿を好み、ジメジメした環境は苦手です。
    :湿地性の種類は水もちのよい土に植えて乾かさないようにします。
  • 耐寒性:
    畑地性種は鉢に植えたまま無加温の室内で保護します。屋外でも霜と雨を避ければ冬を越せる場合がありますが確実ではありません。
    湿地性種は比較的寒さに強く地植えでも大丈夫です。

カラーの育て方

植えつけ時期は3〜4月ごろ、植えつけ深さは茎の付け根部分からも根が出るので5〜10cmくらいは覆土します。鉢植えの場合は深鉢(縦に長い鉢)を用いるとよいでしょう。
畑地性のものは日当たりと水はけのよい場所に植えます。あまり大きくはならないので5号鉢程度でも十分育てられます。
湿地性のものは日当たりと水もちのよい土に植えます。大型になるので鉢植えの場合は大きめのものを用意しますが、水やりの管理が大変になるので、できれば地植えをお勧めします。

  • 管理:終わった花は花茎ごと切り取ります。
    畑地性の冬越しは、鉢の水を切って鉢に植えたまま乾燥させます。
  • 肥料:植えつけ時に緩効性肥料を与え、花後はカリ分の多い肥料を与えます。
  • 病害虫:ほとんど発生しません 。畑地性種はジメジメによる球根の腐敗に注意。

カラーのアレンジ

個性的な姿で洋風の庭によく合います。
畑地性のものは鉢に単独で植えるのが一般的ですが、地植えの花壇のポイントに用いるのもよいです。
大型のオランダカイウは地植えに適していて、特に水辺の近くに植えるとよく似合います。この場合は自然風や和風の庭でも違和感が少ないです。

カラーの主な品種

畑地性種と湿地性種が出回っています。一般的に店頭に並ぶ花鉢は、畑地性種のシラホシカイウやモモイロカイウなどの交配品種が多いです。

キバナカイウ
キバナカイウZ. elliottiana
畑地性種。黄色い花が咲き、畑地性種としては比較的育てやすい。


オランダカイウオランダカイウの花
オランダカイウZ.aethiopica
湿地性種。大きめの白花を咲かせます。葉も大型になるので畑地性種との見分けは容易です。
湿った場所を好みますが、地植えなら株元が常に水に浸かっていなくても育ちます。鉢植えで育てる場合は受け皿に水を溜めて育てるとよいでしょう。丈夫で育てやすく、地植えでは大株になります。
寒さに強く、関東以西の暖地では屋外でも冬越しします。


交配品種の一例
交配品種の一例。黒紫など個性的な花色もそろいます。

その他の写真

自生のような雰囲気で咲くオランダカイウ
自生のような雰囲気で湿地に咲くオランダカイウ。

特徴的な葉の白い斑点
畑地性の品種の、特徴的な葉の白い斑点。斑点の形は品種により様々です。
斑点がほどんど分からない品種もあります。

オランダカイウの葉
オランダカイウの葉。白い斑点はありません。非常に大型になり見栄えがします。
花を楽しむだけでなく、リーフプランツや観葉植物のように扱うのも良いかもしれません。

カラーの個人的な印象

オススメ度:★★★
アレンジ素材や切花として優秀な花ですが、畑地性種は花壇では意外と存在感を出しづらいです。個人的には鉢植えで楽しむのが良いと思います。

コメント

  • 宿根草のように使える、丈夫な湿地性の品種も見直したいです。
  • 店頭で販売されているものの中には、ホルモン処理によって長期間にわたって花を咲かせられるようにしたものもあります(次年度は普通の開花期間になります)

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