花色:
学名:Campanula medium
別名:ツリガネソウ、フウリンソウ
科名:キキョウ科
分類:春まき二年草(秋まき一年草)・多年草(常緑)
原産地:ヨーロッパ
大きさ:背丈40〜150cm、横幅25〜50cm
主な見所:花(5〜8月)※株が充実していれば夏まで返り咲きしてくれます
カンパニュラの仲間ではポピュラーな花で、別名のとおり釣鐘型の中型の花を連なって咲かせます。花はふくらみが大きく、ベルというよりも風鈴や釣鐘の方がピッタリきます。花色が豊富で青紫系から白やピンク系まであります。従来の品種はやや高性になりますが、矮性種は背丈を40cm程度に抑えることもできます。
二年草なので育苗は時間がかかりますが、タネから育てるのもそれほど難しくはありません。ある程度の大きさの株を寒さにあわせることで開花します。秋までの育苗がポイントです。近年は花芽が出来るのに低温を必要としない早生品種(矮性種に多い)もよく出回ってます。秋まきして初夏開花できるので便利ですが、特徴の豪華さが上手く出せない場合もあります。
日当たりと水はけのよい場所に植えます。やや肥沃な土を好み、湿気が多いジメジメした場所や強い乾燥はどちらも苦手です。高温多湿にはやや弱いですが、水はけと風通しを確保すれば夏を越すことは難しくありません。暑さが厳しい地方は真夏は遮光した方がよいでしょう。
背が高くなったら、倒れないように早めに支柱をたてます。
洋風や自然風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
花壇でも寄せ植えでもメインとして活躍できるでしょう。高性種はボーダーガーデンや高低差の変化をつけたいとき重宝します。寄せ植えにはあまり向いていません。矮性種は中景に向き、花壇でも寄せ植えでも使えます。
花はよく目立ちますが、1〜2本ではなく少しまとまった株数を植えたほうが見栄えがします。
濃い青紫系の花色が一番目立ちメインに使いやすく、薄めの花色(特にピンク系)は主張がやや弱めで他の花とも合わせやすいです。
一般的な高性種のほかに、矮性種や小輪種などがあります。
「チャンピオン」
花芽分化に低温を必要としない品種で、秋まきの翌年初夏開花になります。苦手な夏を省略できるので育苗が楽です。ただ、高性種のようなボリューム感のある姿になりにくいので注意。
花のアップ。別名のツリガネソウやフウリンソウの通りの形をしています。
オススメ度:★★★★
古くからある花ですが、よく目立ち花も草姿も美しいです。条件が合えばそれほど手間がかからないのも良いところ。タネから育てる手間はありますが見直したい花です。