花色:
学名:Hibiscus spp.
科名:アオイ科
分類:常緑低木
原産地:園芸品種
大きさ:背丈35〜150cm、横幅25〜120cm
主な見所:花(5〜10月)※真夏は開花が鈍ります
ハイビスカス属の仲間は多岐にわたり、花が似た種類のものも数多くあります。ただ、園芸上ではブッソウゲなどを交配親にした一部の品種郡を指し、なかでもハワイアン系とオールド系、コーラル系の3系統がよく育てられています。原種がたくさんある上に、交配しやすく園芸品種はとても多いです。
花色は赤や赤紫、ピンク、黄色、オレンジ、白など豊富にそろいます。花は一日花です。葉は濃い緑色で、矮化剤のためさらに濃い緑になっていることがあります。株は暖地以外では小さく仕立てられていますが自然状態では3m以上になります。
夏の花のイメージがありますが実際には亜熱帯の花なので、熱帯並みに酷暑になる日本の暖地では真夏の開花は途切れがちです。
真夏以外は日当たりのよい場所で育てますが、暑さが苦手なのでなるべく風通しのよい涼しい場所におきます。真夏は開花も途切れがちなので、鉢植えは水切れを防ぐためにも半日陰に移動した方がよいでしょう。特にハワイアン系は暑さに弱いので西日に当てないように置き場を調整します。
土は肥沃で水はけのよい用土に植えます。開花期は水切れさせないようにします。
冬、10℃程度の温度を保てない場合は落葉します。
洋風の庭に合います。和風や自然風の庭にはあまり合いません。
暖地以外では鉢植えで育てます。いかにもトロピカルな雰囲気の花なのでアレンジもしやすいでしょう。観葉植物や他の熱帯花木と寄せ鉢するとよく合います。寄せ植えも無理ではありませんが生育旺盛なのであまり向いていません。特に2年目以降は枝もよく伸びるので合わせにくくなります。もちろん単独でも十分魅力を発揮できる花です。
たくさんの品種がありますが大まかには以下の3つが主に育てられています。近年は豪華なハワイアン系が人気です。
○ハワイアン系
ハワイで交配された大輪種。暑さに弱くやや性質も弱い。
○オールド系
在来系とも呼ばれます。花つきがよく、丈夫でよく成長する古くからある品種群。
「サマーレッド」
オールド系。赤花種。有名な「レッドスター」に似ていますが、花弁にフリルがつきます。
○コーラル系
フウリンブッソウゲが交配親で、下垂する花が多い。寒さに弱いが暑さに強いです。
「フラミンゴ」
コーラル系。2段咲きで、下垂した花を咲かせます。鳥のフラミンゴのようなオレンジの花色が特徴。
「ブリリアント」
コーラル系。下垂した花を咲かせます。名前の通り鮮やかな赤花
イエローの花色の一品種。
八重咲きの花の一品種。
暖かい時期であれば、プランターはもちろん地植え等でも普通に使えます。
冬越しする場合は秋に掘り上げて植えなおします。
沖縄で見かけた地植えのハイビスカス。
見かけた季節は冬で、ほぼ周年にわたって花が咲くようです。
オススメ度:★★★★
一日花なので常に美しい花を見ることができます。
夏っぽさを演出したいときにはぜひ取り入れたい花のひとつです。