本文へスキップ

ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ハナビシソウ

ハナビシソウハナビシソウの花

戻ります

ハナビシソウのデータ

花色:白
学名:Eschscholzia
別名:エスコルチア、カリフォルニアポピー
科名:ケシ科
分類:秋・春まき一年草
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈15〜60cm、横幅15〜50cm
主な見所:花(4〜9月)※タネまきの時期によって変化します。秋まきなら春〜初夏

ハナビシソウの特徴

花が大きく背の高くなるハナビシソウと、矮性で花も小さいけれど花つきに優れるヒメハナビシソウがよく出回ります。ハナビシソウはカリフォルニアポピーとも呼ばれます。
花色が豊富に揃いますが、特にオレンジ色の品種は綺麗でよく目立ちます。40〜60cm程度になり郡植すると量感があります。ヒメハナビシソウは名前の通りの矮性種で15cm程度で、花色は薄黄色です。いずれも優しげな印象の緩い菱形をした花を咲かせます。葉は細かく切れ込みが入り繊細な印象です。株は地際から自然に枝分かれます。
移植に弱く苗ではあまり出回りませんが、タネからでも楽に育てられます。

  • 難易度: 適地なら放任で育ちます。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: やや乾燥した環境を好みます。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

ハナビシソウの育て方

日当たりと水はけのよい場所が適地。条件のよい場所ならほぼ放任で育つので植栽場所の選定が大事です。酸性土壌は苦手なので苦土石灰などであらかじめ用土を中和しておきます。
移植を極端に嫌うので直まきが基本です。丈夫で、タネからでも楽に育てられます。ポピーの仲間ではアイスランドポピーと同じくらい育てるのが楽な種類です。

  • 管理:自然と分枝するので、特にすることはありません。
  • 肥料:やせ地の場合は緩効性肥料を控えめに与えます。多肥は好みません。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。
  • タネから
    ハナビシソウの苗
    移植を嫌うので直まきか、本葉2〜3枚程度の早い段階で定植します。ポピーの仲間では育苗は楽な部類に入ります。温暖地では秋まきが普通ですが、春まきも可能です。

ハナビシソウのアレンジ

洋風や自然風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
花の大きなハナビシソウは列植したり、まとめて植えたりとマッスで見せることの多い花です。ボーダーガーデンの中景に植えるのもよいでしょう。株が大きくなるので株間は20cmはとります。
ヒメハナビシシソウは小さいので前景に向いています。花色は目立ちませんが優しい印象になります。
どちらも直まきで育てることが多いので、基本的には花壇に用います。

黄色や薄黄色の花色を混植した植栽例
黄色やオレンジ、白色の花色を混植した植栽例。
ハナビシソウのみでまとめて植えて、草原の花畑のような演出をしています。

ハナビシソウの主な品種

ハナビシソウとヒメハナビシソウが出回ってます。
移植の問題で苗で出回ることは少なく、タネで販売されていることが多いです。

ハナビシソウE. californica
冒頭写真参照。カルフォルニアポピーとも呼ばれます。
花色豊富でオレンジ〜黄色、白色があります。

オレンジキングオレンジキングの花

オレンジキング
ハナビシソウの改良品種。オレンジ花の大輪花で花つき良好。初夏以降はやや花が小さくなります。

薄黄色の花色
薄黄色の花色。黄色やオレンジの品種と混植すると効果的です。


ヒメハナビシソウヒメハナビシソウの花

ヒメハナビシソウE. caespicata
矮性種で花つきが良いです。花色は薄黄色。
丈夫で育てやすい。

ハナビシソウの個人的な印象

オススメ度:★★★★
適地なら放任でも育つ丈夫さが魅力。特に、オレンジの花色のマッスはやや狭い庭でも十分目立つほど鮮やかです。
ヒメハナビシソウも小さいながらも丈夫で花つきが良く、花期が比較的長いのも好印象。

コメント

  • ヒメハナビシソウは温暖地でも春まきOKです。

戻ります