フラックス
ペレニアルフラックス
花色:
学名:Linum
別名:アマ、ブルーアース、リナム、ペレニアルフラックス、宿根アマ
科名:アマ科
分類:春・秋まき一年草、多年草
原産地:中央アジア他
大きさ:背丈60〜120cm、横幅20〜80cm
主な見所:花(6〜8月)※タネまきの時期によって変化します
すらりと茎を伸ばして、小さなブルーや白い花をたくさん咲かせます。園芸では一年草のフラックスと多年草のペレニアルフラックスが主に育てられています。
一年草のフラックスは別名のアマ(亜麻)の名のとおり、リネンやハーブとしても用いられます。花はひとつひとつは小さいですが、整った姿で花色も美しいです。花びらが散りやすく儚げな印象。葉は細長く、茎はまっすぐ上まで伸び頂部で房状に花を咲かせます。
ペレニアルフラックスは宿根アマとも呼ばれるように多年草で、花期は4〜5月。花がやや大きめ(3〜4cm)で、白花もあります。葉は細長く茎に密につき、株は基部から分枝します。どちらも頼りなげな姿ですが、荒地でも育ちとても丈夫です。
フラックスは苗でほとんど出回らないのでタネから育てます。移植は好みません。ペレニアルフラックスも基本はタネから育てますが、苗でも出回ります。
日当たりと水はけのよい場所なら放任でも育ちます。土は肥沃な用土を好みます。
フラックスは春まきが一般的です。暑さに少し弱いので、暖地では他の花よりもやや早めに蒔きます。移植を好まないので必ず直まきします。育苗はかなり楽な部類に入ります。
ペレニアルフラックスは高温多湿にやや弱いですが、水はけと風通しをよくすれば夏越しの成功率は高いです。それ以外の時期はほぼ放任でも育つほど丈夫です。
洋風や自然風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
フラックスはやや広い面積に直まきして花畑にするのがよいでしょう。花は一日花なうえ、見ごろも短めなので他の花との組み合わせは難しいと思います。
ペレニアルフラックスはワンポイントに向き、自然風のガーデンによく合います。
フラックスとペレニアルフラックスの2種が主に育てられています。たまに紅花種も見かけます。
それ以外の種類を見かける機会はほとんどありません。
○フラックス(別名:アマ)(L. usitatissimum)
冒頭写真参照。一年草でタネから育てます。有用植物で繊維や油などの利用法があります。
○ペレニアルフラックス(別名:宿根アマ)(L. perenne)
冒頭写真参照。多年草で、花つきがよくボリュームが出ます。少ないながら苗でも出回ります。
○グランディフローラ(L. grandiflorum)
紅花フラックスや紅花アマとも呼ばれます。一年草。赤い花色で花も大きめです。
オススメ度:★★★
一年草のフラックスは放任でも花が咲くので、空き地などの広い場所があればタネを蒔いてみるのも楽しいです。直立するので株間を詰めて植えると映えます。
ペレニアルフラックスは多年草なので、比較的乾いた環境のペレニアルガーデンによく合います。こちらはフラックスとは逆に、やや横に広がりやすいので植栽間隔に注意。