本文へスキップ

ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ハボタン

ハボタンハボタンの花
ハボタンハボタン

戻ります

ハボタンのデータ

花色:ピンク赤紫紫白緑
学名:brassica oleracea var. acephala
科名:アブラナ科
分類:多年草(常緑)、秋まき一年草扱い
原産地:園芸品種
大きさ:背丈15〜30cm以上、横幅15〜40cm以上
主な見所:葉(11〜3月)

ハボタンの特徴

もとはヨーロッパから渡来したキャベツから品種改良したものです。中央部の赤〜白に色づいた葉や、ちりめん・丸葉などの葉芸を楽しみます。休眠期の葉を楽しむので長期間変わらぬ姿を維持できる良さがあります。
以前はイメージ的にやや古めかしい感じがするのと、株が大きいことから使いづらい印象もありましたが、矮性のミニハボタンの人気とともに寄せ植えにもよく用いられるようになりました。
春になると黄色い花が穂状に咲きますが、積極的に活用されることはありません。また害虫の被害も多くなるので、一般的には寒い間のみ楽しむ一年草扱いにされることが多いです。

  • 難易度: 葉の観賞期間中はとても丈夫です。
  • 日照量: 休眠期の冬は日当たりが多少悪くても維持できます。
  • 水分量: 適湿を好みます。
  • 耐寒性: 関東地方では問題ありません。

ハボタンの育て方

11月ごろ苗を求めて植えつけます。葉が完全に色づいた冬の観賞期は生育が止まっているので、あまり条件を選ばず維持できます。早めに植えつけたり、翌春もしばらくの間楽しみたい場合は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。
タネから育てる場合は下記の「タネから」の項目を参照ください。

  • 管理:観賞期は枯れた葉を切り取る程度です。
  • 肥料:色づいた苗から植えた場合、肥料はいりません。
  • 病害虫:観賞期はほとんど発生しません。春以降はアオムシが多発します。
  • タネから
    ハボタンの苗ハボタンのやや大きくなった苗
    発芽率は良好ですが、秋に色づかせるためには暑い7〜8月にタネまきしなければならず、その後の管理がやや難しいです。アオムシなどの病害虫にも気をつけます。
    定植は9月末までに済ませ、よく日に当たる場所に置きます。寒くなってくる11月中旬ごろには色づいてきます。
    美しく育て上げるのは少し難しく、ガーデニング初心者は苗を求めた方が確実でしょう。

ハボタンのアレンジ

洋風と和風の庭に合います。自然風の庭には合いません。
従来の大きいハボタンは見た目のインパクトが強いので、鉢に寄せ植えするよりも花壇に同種を色違いで植えたり、ポイントに用いたりしたほうがよいです。
ミニハボタンは寄せ植えにも使えます。冬の間は、植え付け当初と変わらない大きさなので密植できます。和風っぽさを演出するのにも向いています。

ハボタンの主な品種

丸葉系・ちりめん系・サンゴ系・クジャク系など様々な葉芸や、ミニハボタンなど株の大きさの違いの品種があります。ただ、店頭では品種名つきで出回ることは多くありません。

サンゴ系の一品種
サンゴ系の一品種。

ちりめん系の一品種
ちりめん系の一品種。

ミニハボタンの一品種
ミニハボタンの一品種。

その他の写真

ハボタンの
ハボタンの花。春になると普通に咲いてくれます。一方で、花の咲くころは草姿が立ち上がり、害虫の被害も多くなるので、株が抜かれてしまうことも多いです。

ハボタンの個人的な印象

オススメ度:★★★★
ミニハボタンの改良品種によって冬の植栽の幅が広がりました。
観賞期間中は株が休眠期のうえ、寒さで病害虫も出にくいので扱いやすいです。

コメント

  • 野暮ったい印象を抑えた品種が近年の主流です。
  • 観賞上、日照は半日陰以上としましたが、色づいたあとなら日陰に置いても問題ありません。

戻ります