ピナータ(ピンナタ)
ヘテロフィラ
花色:
学名:Boronia
科名:ミカン科
分類:常緑低木
原産地:オーストラリア
大きさ:背丈50〜100cm(300cm)、横幅20cm〜40cm
主な見所:花(3〜6月)※早春から促成栽培された開花株が出回ります。
早春から春に促成栽培された開花株が店頭に並ぶオーストラリア原産の鉢花のひとつです。様々な種類がありますが、一般的には星形の花を咲かせるピナータ(ピンナタ)種と、釣鐘型の花を咲かせるヘテロフィラ種が主に出回ります。
花は種によって様々な形になります。花色は赤紫がポピュラーですが、薄ピンクや白花種もよく見かけます。自然開花させると花期は春から初夏になります。葉は細長く、手触りは柔らかです。株は立性で全体的にスラっとしたスリムな印象。葉や茎をもむと柑橘系の芳香があります。
寒さにやや弱く一般的には屋内で保護するのが普通です。ただ、霜が降りにくい南関東沿岸部程度の寒さなら、多少保護すれば屋外で冬を越すことも珍しくありません。
寒さと高温多湿が苦手なので鉢植えで育てるのが一般的です。日当たりのよい場所を好みますが、真夏は半日陰に置いた方がよいでしょう。室内に入れる際も、なるべく明るい場所に置いてあげましょう。比較的乾燥した環境を好み、ジメジメは苦手なので水はけのよい土に植えます。ただ、強く乾燥させるとしおれて弱りやすいので、乾燥しすぎにも注意します。
洋風の庭に合います。洋風でもしっとりとした庭よりもドライな庭の方がより合います。和風や自然風の庭にはあまり合いません。
普通は鉢植えにして楽しむと良いでしょう。地植えの場合は春〜初夏限定とし、梅雨前に鉢植えに植え替えます。葉も綺麗で主張も強くないので、寄せ植え素材としては優秀な花です。
地植えは、条件の良い場所であれば可能ですが、株を締めて育てるのが難しく、また葉が荒くつきやすいのであまりおすすめできません。
一般的にはピナータ(ピンナタ)種とヘテロフィラ種、その園芸品種が出回っています。
その他にもクレヌラタやフラセリーなどいくつか種がありますが、あまり出回っていません。
○ピナータ(B. pinnata)
冒頭写真参照。ピンナタとも呼ばれます。近年出回るようになったポピュラーな種。
花は星形。花色は赤紫からピンク、白色。
「スノードレス」
清楚な印象の白花品種。
斑入り品種。
○ヘテロフィラ(B. heterophylla)
冒頭写真参照。昔から出回るポピュラーな種。
花はスズランに似た釣鐘形。花色は赤紫から薄ピンク、白色。
薄ピンク花種。
オススメ度:★★★★
美しい花と繊細な葉で、洋風の部屋や庭なら一鉢置けば場が華やぎます。
耐寒性や丈夫さは弱くもなく強くもなくといった印象です。