花色: 葉色:
学名:Ocimum basilicum
別名:スイートバジル、バジリコ
科名:シソ科
分類:多年草(常緑)、春まき一年草扱い
原産地:南アジア〜東南アジア、アフリカ
大きさ:背丈25〜60cm、横幅15cm〜40cm
主な見所:葉(初夏〜秋)
パスタやトマト料理にかかせない、とても有名なハーブ。イタリア語由来のバジリコの名でも知られています。一般的によく出回っているのはスイートバジルですが、他にも様々な改良品種や別種があります。暖かい時期なら栽培も簡単で、利用頻度も多い家庭菜園向きのハーブといえます。
葉は柔らかく、特徴的な葉脈が目立つ緑色で黒紫葉種もあります。ハーブとしての利用はこの葉が主になります。ソースにするか、乾燥して使うほか、味がマイルドなので生食も可能です。夏以降に咲く白花はあまり美しくなく観賞価値は低いです。株は直立するように伸びますが、苗のころから摘心することでこんもり育ちます。
本来は多年草ですが、タネから育てるのが容易なうえ、寒さに弱いので日本では一年草扱いされます。
日当たりのよい場所から半日陰で育ちます。夏の西日は苦手なので遮光したいです。水はけと水もちのよい肥沃な土の場所を好みます。乾燥にはあまり強くないので注意。ある程度の環境を与えてあげれば。害虫被害以外で栽培上困ることは少ないです。
収穫目的ならば、花穂が出てきたら早めに切り戻して花を咲かせないようにします。花を咲かせるとハーブとしての品質が劣化しやすいです。
ハーブガーデンに合います。
葉色が美しく、実用を兼ねた優れたリーフプランツになります。ただ、害虫の被害も心配なので、ハーブガーデン以外では無理に利用するほどではありません。
収穫が主な目的なら、単独でプランター等に植える方が管理はしやすいでしょう。
一般的にはスイートバジルがよく出回っていますが、様々な品種や別種があります。
「スイートバジル」
一番ポピュラーなバジルで、少し甘くてスパイシーな独特の強い香りがトマトと抜群の相性で、ピザやスパゲッティなどのイタリア料理によく利用されています。
環境による葉色の変化が大きく、緑色が濃く出たり、黄色みが強くなったりします。
スイートバジルの変種で、レモンやシナモンなど様々な香りの品種も出回ります。
「スイートバジル・ナーノ」
スイートバジルの小葉品種。バジリコ・ナーノの名でも出回ります。とても小さい葉で、株自体も小さなボール状にまとまって育ちます。
スイートバジル同様に料理に使えるほか、飾りつけにも適しています。
「ダークオパールバジル」
黒紫葉種。性質は緑葉種と同様で、葉焼けにやや強いです。
カラーリーフとして用いられるほか、ビネガー等で色を付ける目的で用いられることもあります。
「アフリカンブルーバジル」
交配品種。赤紫の花が美しく観賞向きのバジルです。
耐寒性があり、温暖地〜暖地なら屋外でも越冬可能。
スイートバジルの花。
収穫目的であれば、花穂が出てきたら花を咲かせる前に切り取ります。
オススメ度:★★★
育てるのが楽なうえ、手間がかからず利用でき、使用用途も豊富な、家庭菜園向きのハーブ。ただ、花を楽しむ普通の花壇での利用はあまり向いていません。
苗のころのナメクジの被害は要注意のこと。