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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

オステオスペルマム

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オステオスペルマムのデータ

花色:赤ピンク紫オレンジ黄色白複色
学名:Osteospermum
別名:アフリカンデージー
科名:キク科
分類:多年草(常緑)
原産地:南アフリカ(園芸品種)
大きさ:背丈25〜50cm、横幅15〜35cm
主な見所:花(3〜6月)

オステオスペルマムの特徴

以前はディモルフォセカと混同されて売られていましたが、多年草で花茎に葉がつくなどの違いがあります。強い日差しを好み、乾燥に強いという性質は共通しています。
いかにも「花」という整った花の形と豊富な花色のため、鉢花以外でも寄せ植えや花壇に使われることが多いです。花つきも良好でよく目立ちます。花は日差しに反応して開き、日陰や雨の日は蕾のままになります。葉は少し肉厚で多肉植物に近いです。2年目以降は茎が伸びて大きくなります。

  • 難易度: ポイントを押さえれば容易に育てられます。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好み、日陰では花の開きに影響があります。
  • 水分量: やや乾燥した環境を好みます。
  • 耐寒性: 耐寒性は比較的強いですが、霜よけ程度はした方が安全です。

オステオスペルマムの育て方

日当たりと水はけのよい場所が条件で、それ以外はあまりこだわりません。過湿には弱いので水やりは土が乾いたらでよいでしょう。締まって育つので姿もよくなります。夏越しや冬越しもそれほど難しくはありませんが、強い霜には当てないようにします。
あまり過保護にしないことがポイントです。

  • 管理:普段は花がら摘み以外は基本的に放任でよいです。
    花後に全体を半分〜三分の二ぐらい切り戻します。高温多湿に弱いので夏越しはできれば雨の当たらない場所に置きます。秋に枝が伸びてきたら摘心して枝数を増やします。冬は霜除け程度はしたほうが春に綺麗に咲いてくれます。
  • 肥料:春と秋に緩効性肥料を与え、開花中は液肥を併用します。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

オステオスペルマムのアレンジ

洋風の庭に合います。和風や自然風の庭にはあまり合いません。
以前は鉢花で見る機会が多かったですが、近年はポット苗が安価で出回っており、性質も丈夫なので寄せ植えにも向きます。他の花と合わせる場合は乾燥と日当たりを好む種類がよいでしょう。大鉢に3〜5株くらい群植して植えても豪華です。
地植えの場合は、斜面やロックガーデンなど水はけがよく乾燥しやすい場所に適しています。

枝が伸びて横に広がった株
枝が伸びて横に広がった株。
グランドカバー的に使うこともできますが、株元付近の花が少なくなりやすいです。

オステオスペルマムの主な品種

花色や咲き方の違いで様々な品種が出回っています。斑入り品種もあります。

サニー
サニー
様々な花色や咲き方が揃うシリーズ品種。ビアンカ、アマンダ、ヘンリーなどがあります。

ダブルシルバー
ダブルシルバー
八重咲きとされますが、丁子咲きのような変わり咲きの品種。

ザイール・バリエガータ
ザイール・バリエガータ
斑入りとしては比較的ポピュラーな品種。花色は白。

オステオスペルマム キララ・イエロー
キララ
花つきの良い改良品種。花色はイエローのほかホワイトがあります。
オステオスペルマムとしては比較的柔らかな草姿で、ディモルフォセカに見た目が近いです。

オステオスペルマムの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
花の一輪一輪は整った形がとても美しいですが、株全体で見るとバランスが悪い気がします。葉が厚ぼったいせいかもしれません。
それでも、丈夫で育てやすく花つきもよい性質はお勧めできます。

コメント

  • 東京近辺では耐寒性に不安はありません。無保護でも冬を越します。ただ、霜除けした方が春に花が美しく咲くので、できれば日の当たる軒下などで育てるとよいでしょう。
  • バランスの悪さを修正した、矮化剤の効果で詰まったように育った苗が出回ることが多いです。ただ、その場合でも2年目以降は普通に草丈が伸びるので注意。
  • 多少の欠点はあるものの、美しい花と丈夫な性質、開花期が長い、乾燥に強い等の長所を持つため、屋外で冬越し可能な暖地では見かける機会が増えた花です。
  • 2種の正確な区別は稔性(有性生殖)を持つ部位が小花全体(ディモルフォセカ)か、舌状花だけ(オステオスペルマム)かで見分けるそうですが、花を見ただけで区別するのは難しいです。
    一年草か多年草か、園芸的に区別するならその一点でしょう。

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