アサガオ
セイヨウアサガオ
花色:
学名:Ipomoea nil(アサガオ)/ tricolor(セイヨウアサガオ)他
科名:ヒルガオ科
分類:春〜初夏まき一年草、多年草(常緑)
原産地:熱帯アジア
大きさ:背丈30〜300cm以上、横幅25〜200cm以上(つる性)
主な見所:花(7〜11月)※アサガオは7〜9月、セイヨウアサガオは9〜11月が最盛期
古くから親しまれている日本になじみの深い花です。よく出回るアサガオとセイヨウアサガオの他に、マルバアサガオやノアサガオ、またこれらの交配種もあります。夏から咲くアサガオの花は朝方に開き昼には見ごろを過ぎてしまいますが、別種のセイヨウアサガオは昼ごろまで咲き、花期は遅めで長く咲きます。花色や花の形の種類が多く、花色は赤から青まで揃い、花形は巨大輪、白覆輪、桔梗、曜白咲きなどがあります。葉はアサガオには細い毛が生えていますが、セイヨウアサガオにはほとんど毛が生えません。よく見かけるアンドン仕立てだけでなく、つる性の性質を積極的に利用すると面白い効果をあげることができます。大輪種を中心に苗の流通も増えてきています。熱帯原産で暑さに強く真夏にもよく開花します
日当たりと水はけのよい場所に植えます。この2つが確保できれば丈夫に育ちます。過湿に弱いのですが、水切れにも弱いので、鉢植えの場合は乾かせ過ぎないようにします。その点、地植えにすれば楽に育ち、花もよく咲きます
つる性の性質を積極的に生かしてトレリスやアーチなどに絡ませると美しいです。地植えにすると大きく育ち、花つきも上がるのでお勧めです。丈夫なので日除けとして実用的に用いてもOK。一年草なので冬には枯れてしまい、ツタなどのように広がりすぎて困ることもありません。ソライロアサガオ系は大きく育つので株間を十分取りましょう。ノアサガオはかなり広い場所に植えましょう
様々な種類と、その交配・改良品種が出回っています
○アサガオ(I. nil)
葉は3分裂葉。茎に毛があります。花は昼前には萎れて始めてしまいます。花期は早めです
「紅ちどり」
アサガオの改良品種。花は小輪で赤紫に白の覆輪、葉には白の散り斑が入ります。ツルが伸びにくく鉢植え向きとされますが実際にはツルはそれなりに伸びます。タネから育てても斑は安定して入ります
「舞姿」
アサガオの交配・改良品種。花はやや赤みがのる紫の曜白(ようじろ)咲き。交配種のため昼頃まで咲き続けます
○セイヨウアサガオ(I. tricolor)
ソライロアサガオとも呼ばれます。葉はハート型。茎に毛がほとんどありません。昼ごろまで萎れずに咲きます。花期は遅めで秋深くまで開花が続きます
「ヘブンリーブルー」
セイヨウアサガオの改良品種。スカイブルーの花色が爽やかです。条件によって青みの強さが変化します。よく見られる代表的な品種
「フライングソーサー」
セイヨウアサガオの改良品種。中輪の白地にスカイブルーの絞り咲き。とても美しいです
○マルバアサガオ(I. purpurea)
マルバの名がありますが葉はハート形です。花色はピンクや紫、青紫、白などがあります
「ブラックナイト」
マルバアサガオの改良品種。濃い紫色の花が咲きます
○ノアサガオ(I. indica)
琉球アサガオや宿根アサガオ、オーシャンブルーの名でも出回ります。耐寒性がやや強いので例外的に多年草として扱われる種。ただ強い霜が降りるような地域では露地の冬越しは難しい。花色は青〜紫が多いです。葉はハート形または3分裂葉が混じります。非常に成長が早く、葉も大きくて茂りやすい種です
○ヨルガオ(I. alba)
熱帯アメリカ原産。白花を咲かせます。夜顔という名ですが、夕方から朝にかけて咲くため明るい時間でも花は見られます。花が似ているウリ科のユウガオと混同されることもありますが、葉の形が全然違うため区別は容易です。ただ、ヨルガオには「白花夕顔」という大輪品種があるので要注意。赤花種もあります。こぼれダネでも増える丈夫な花です
オススメ度:★★★★
おなじみの花ですが、丈夫で花つきもよいので使い方しだいで幅が広がります。特に「ヘブンリーブルー」とその品種郡は花色が美しくお勧めです