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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

イキシア

イキシアイキシア

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イキシアのデータ

花色:
学名:Ixia
科名:アヤメ科
分類:秋植え球根
原産地:南アフリカ
大きさ:背丈30〜80cm、横幅15cm〜30cm
主な見所:花(4〜5月)

イキシアの特徴

南アフリカ原産の秋植え球根。原種はほとんど出回らず、鮮やかな交配品種がよく出回っています。
花は6弁の整った形、花茎の先端に花序を作ります。花色豊富で、中央に紫色の目が入る種もあります。花は日当たりに反応して開きます。葉はやや細長く、筋が入ります。株は全体的に縦に長いスリムな印象です。
寒さにやや弱いものの、南関東沿岸部程度の寒さなら屋外でも冬を越します。

  • 難易度: やや寒さに弱いですが、比較的易しいです。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 比較的乾燥に強く、ジメジメした環境は苦手です。
  • 耐寒性: 耐寒性はやや弱いですが、南関東以西の温暖地なら霜除け程度で屋外でも冬を越します。

イキシアの育て方

植えつけ時期は10月から11月ごろ。植えつけ深さは5〜8cm程度とします。地植えする場合は11月下旬ごろに植えつけてわざと遅く芽を出させ、葉が寒さにあわないようにするとよいでしょう。
日当たりのよい場所を好みます。半日陰でも育つには育ちますが、徒長しやすくなるうえ花つきも悪化します。比較的乾燥した環境を好み、ジメジメは苦手なので水はけのよい土に植えます。
酸性土壌は苦手なので、苦土石灰などで中和しましょう。

  • 管理:花が咲き終わったら花穂を切り取ります。
    梅雨のころ葉が枯れたら、地植えの場合は休眠期に植えっぱなしにすると腐りやすいので掘り上げます。鉢植えの場合は雨の当たらない場所に置いておけば問題ありません。
  • 肥料:長期間効く緩効性肥料を植えつけ時に控えめに与えます。花後にはカリ分の多い肥料を与えます。多肥の必要はありません。
  • 病害虫:アブラムシがつきます。また、イモムシに葉が食われることがたまにあります。

イキシアのアレンジ

洋風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
普通は鉢植えにして開花期に目立つところに出すような使い方で良いでしょう。地植えも管理すればできますが、無理にする必要もないと思います。花茎が長く切花にも向くので、切花用にプランターなどでまとめて栽培するのもよいかもしれません。

イキシアの主な品種

一般的には冒頭写真のような交配品種が出回っています。原種もありますが、店頭で見かける機会は少ないです。求めるなら通販がよいでしょう。

ビリディフローラI. viridiflora
原種の中ではポピュラーな種。花色は青緑色の花弁に、中心の濃紺色が目立ちます。

その他の写真

花の中心に濃い紫や紺色が入る品種
花の中心に濃い紫や紺色が入る品種があります。

半開きの花
日当たりの悪いときは半開きのようになります。

イキシアの葉
イキシアの葉。細長く、薄い。

イキシアの個人的な印象

オススメ度:★★★★
美しい花で、管理を間違えなければ花もよく咲いてくれます。
寒さにやや弱いものの丈夫で育てやすいのも魅力。

コメント

  • 地植えの植えっぱなしには向きません。休眠期に過湿で腐りやすいことと、寒さに合わせないように遅い季節に植えたい事情があるからです。一方、鉢植えであれば雨や霜に当たらない場所に移動するだけで、夏も冬も問題なく越せます。

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