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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

エリスロニューム

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エリスロニュームのデータ

花色:黄白
学名:Erythronium
別名:西洋カタクリ、黄花カタクリ、エリスロニウム
科名:ユリ科
分類:秋植え球根
原産地:北アメリカなど
大きさ:背丈10〜35cm、横幅25〜40cm
主な見所:花(3〜4月)

エリスロニュームの特徴

日本原産のカタクリの仲間で、北アメリカ原産のツォルムネンセの改良・交配品種のパゴダが出回っています。他にも種類がありますが出回る量はかなり少ないです。カタクリは桃〜赤紫色の花ですが、パゴダは鮮やかな黄色花で比較的大きくなります。葉は花の出る前の春先に出し花を咲かせた後、梅雨ぐらいには地上部がなくなります。パコダは大型で目立つうえ、カタクリや他の園芸種ほど育成が難しくないのでよく見かけます

  • 難易度: パゴダは比較的丈夫です。他は3つ星
  • 日照量: 春までは日向においても大丈夫ですが、初夏以降は半日陰に移動します
  • 水分量: 適湿を好みます
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです

エリスロニュームの育て方

球根は10月前後に植えつけます。あまり遅く植えつけると当年は花が咲かないこともあります。やや深植えで5cm程度の深さに植えつけます。鉢植えの場合も浅めに植えつけず長い大きな鉢を使って深さを確保します。明るめの半日陰の場所に植えつけます。大きな樹の木陰になる場所が最適です。水はけのよい肥沃な用土が好みなので植え付け前に腐葉土をたっぷり混ぜ込みます。暑さに弱いので夏は涼しく過ごさせますが、パゴダならば上記の条件を守れば放任でも大丈夫です

  • 管理:花が終わったら根元から切り取ります。春先までは葉がないので、鉢植えの場合は植えつけたら水を切らさないように管理します
  • 肥料:リン酸分の多い元肥を、花後にカリ分の多い肥料を与えて来年に備えます
  • 病害虫:ほとんど発生しません。性質の弱い種は暑いと腐敗しやすいです

エリスロニュームのアレンジ

洋風や自然風の庭に合います。木陰などに自然に生えてきたように植えるとよいでしょう。無理に他の花と合わせるより、単純に同種をまとめて植えたほうが見栄えがします。鉢植えも出来ますが、丈夫なパゴダならばできれば地植えすることをおすすめします

エリスロニュームの主な品種

エリスロニュームにはパゴダ以外にもいくつか種類、品種がありますが、店頭で見かけることは少ないです。ツォルムネンセ系の他品種と、レボラタム(E. revolutum)をごくまれに見かける程度。珍しいものは通販等で求めるとよいでしょう。ただし中には栽培の難しいものもあります

ツォルムネンセ系E. tuolumnense
カタクリよりもやや大型になります。いくつか改良・交配品種が出回っています


パゴダ
ツォルムネンセ系。黄色花。西洋カタクリの代表的な品種。カタクリに比べ丈夫で育てやすいです



カタクリE. japonicum
日本産のカタクリで、暑さに弱くパゴダよりも環境を選びます。特に地植えだといつのまにか消えてしまうことも。自分で育てるよりもカタクリの咲く花の名所で楽しんだ方がよいかもしれません

エリスロニュームの個人的な印象

オススメ度:★★★
パゴダは日本産のカタクリとは違う黄色花ですが、まとめて植えると綺麗です。初夏には葉が枯れてしまうので他の花とは合わせづらいですが、季節感の演出には向いています

コメント

  • 普通に育てたいなら丈夫なパゴダを使いましょう

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