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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

エラチオール・ベゴニア


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エラチオール・ベゴニアのデータ

花色:オレンジ黄色白複色
学名:Begonia × hiemalis
別名:リーガース・ベゴニア
科名:シュウカイドウ科
分類:多年草(常緑)
原産地:園芸品種
大きさ:背丈20〜50cm、横幅20cm〜50cm
主な見所:花(真夏以外)

エラチオール・ベゴニアの特徴

交配により作られたベコニアの園芸品種。鉢花として人気が高いです。花は小輪から大輪、一重から八重など様々な咲き方の違いがあります。花色豊富で赤や黄色系を中心に数多くそろいます。真夏以外はほぼ一年中店頭に出回っており、条件が合えば四季を通じて花を咲かせます。葉は左右非対称の腎形で、やや濃い目の緑色。株はこんもりまとまります

  • 難易度: 涼しい時期は丈夫、暑さには弱いです
  • 日照量: 半日陰程度で花は咲きます。真夏は明るい日陰に移動します
  • 水分量: 乾燥もジメジメも苦手です
  • 耐寒性: 室内に取り込みます。冬越しだけなら10℃、花を咲かせたいなら15℃程度欲しいです。花を咲かせない場合はやや乾燥気味に管理します

エラチオール・ベゴニアの育て方

レースのカーテン越しの日差し程度で十分で、あまり強いと葉焼けを起こします。特に初夏〜秋の直射光は遮光した方が良いでしょう。通気性のある水はけのよい土を好みます。土の表面が乾きだしたら水を与えますが、葉が鉢を覆うようにこんもりするため、土の乾き具合が分かりづらいので水切れに注意しましょう。底面給水鉢にすると管理が楽になります。
一年を通して室内で管理するのが普通ですが、真夏を除く春から秋は屋外に置いて観賞することも可能です。その場合は室内栽培同様、強い日差しを避け雨の当たらない軒下に置きます。真夏や冬は室内に取り込みます。室内ではエアコンの乾燥した風が直接当たらないようにします。
※エラチオールベゴニアの大部分の品種は交配の結果により短日植物と長日植物の両方の特徴をもっています。やや短期間の短日処理を行うことで、さらにたくさん花を咲かせます。短日処理をしなくても花を咲かせることが多いですが、店頭で購入した時のような豪華な花つきにはなりません

  • 管理:花がらや枯葉は摘み取ります。大部分の花が終わりかけたら、下から4節程度残して全体を切戻します。切戻し後にある程度育ってきたら、下記の短日処理を行います。植え替えは春と秋が適期です
  • 短日処理:箱や段ボールなどを一日14時間程度すっぽり上から被せて人為的に暗くし、これを10日程度続ける比較的短期間の短日処理を行います。切戻し後に全体が育ってきたら行うとよいでしょう。注意点として、短日処理は途中で中断すると効果がなくなるので、必ず毎日行うようにします
  • 肥料:緩効性肥料を生育期に与え、開花中には液肥肥料を併用します
  • 病害虫:イモムシやハダニが発生することがあります

エラチオール・ベゴニアのアレンジ

洋室に合います。落ち着いた雰囲気の和室には合いません。一株でも十分な存在感があるので通常は鉢植えに単植します。性質的には寄せ植えも十分可能ですが、あえてする必要もないかと思います。他の花やリーフプランツと合わせたければ寄せ鉢にするとよいでしょう

エラチオール・ベゴニアの主な品種

花色違いや一重〜八重咲きなど様々な品種が出回っています。普通は花つきの鉢花で出回っているので、購入の際は花色や咲き方の違いを見て決めればよいでしょう


ベルセバ
赤紫花。高級感のある八重咲き品種


ヴァレンティーノピンク
一重咲きで赤の黄色の複色咲き。花つきが良いです

エラチオール・ベゴニアの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
花色豊富で美しい花は魅力的。寒さ暑さにやや弱い以外は栽培上の難点もあまり見当たりません。短日処理不要で店頭並みの花つきが得られるなら100%をあげたい鉢花です

コメント

  • 夜しっかり暗くなる屋外に置くと、短日処理をしなくてもそれなりに咲くことが多いです。冬以外は屋外に置き、自然に任せるというのも悪いことではないと思います。ただ、自然に任せた場合、購入時のような豪華な花つきになることはまれです
  • プロの生産者のように豪華に咲かせるという意味ではコツがいる花ですが、育てるだけならそれほど難しくはありません。短日処理については各位で色々と工夫してみるのも楽しいかと思います
  • 夏越しは最初から室内の涼しい場所に置いた方が結果が良い場合が多いです。暑さ負けすると一気に葉が枯れていくので、調子を崩してからの対処は難しいです

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