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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

エビネ

エビネエビネの花
エビネの花エビネの花

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エビネのデータ

花色:黄
学名:Calanthe discolor
科名:ラン科
分類:多年草(常緑)
原産地:日本、東アジア(園芸品種)
大きさ:背丈20〜40cm、横幅20〜35cm
主な見所:花(4〜5月)※ナツエビネのみ8月

エビネの特徴

多数の品種がそろう人気の山野草です。種類や品種によっては性質の弱いものもありますが、普及している園芸品種は丈夫なものが多く、地植えでも容易に育てられます。
一般的には春咲きのエビネの改良・交雑品種がよく育てられています。原種も出回っていますが、キエビネやナツエビネを除けば玄人向けといえます。
花は総状花序になり、洋ランに比べると控えめながらもラン科特有の美しい姿です。葉は左右に大きく広がり葉脈がよく目立ちます。株はロゼットタイプでバルブ(塊茎)がつきます。根は「エビ根」の名のとおり太くなります。

  • 難易度: 一般種は丈夫なものが多いですが、品種や種類によっては性質が弱いものもあります。
  • 日照量: 半日陰を好みます。
  • 水分量: 適湿な環境を好み、過湿も強い乾燥も苦手です。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

エビネの育て方

木漏れ日が当たるような半日影の、水はけのよい土の場所が適地。明るい日陰でも育ちますが花つきは半日陰の方がよいです。夏に直射光が当たるようなら遮光して葉焼けを防ぎます。
通気性の悪い土だと上手く育ちません。粒状の鹿沼土や桐生砂などを混ぜて改善します。

  • 管理:普段は特にすることはありません。花が終わったら花茎ごと切り取ります。
    鉢の場合は3年に一度程度植え替えます。植え替えの際にバルブを切り離す時は、病気予防のため消毒したハサミを使いましょう。
  • 肥料:春と秋に緩効性肥料を与えます。
  • 病害虫:ウイルス病が厄介です。かかったら株を破棄するしかありません。症状は葉がまだらになり、まるで斑入りのようになります。花に斑点が入ることも。予防は病気を媒介するアブラムシを駆除することですが、完全な防除は難しいです。
    他の病害虫には比較的強いですが、根ぐされや葉焼けには注意。

エビネのアレンジ

和風や自然風の庭のシェードガーデンによく合います。洋風の庭には違和感がありますが、赤系など花色が派手なものを選べば大丈夫。
単独で鉢植えにすることが多いですが、自生している姿からわかるとおり、木陰になる涼しい場所に地植え栽培もできます。

木陰の下で、何気なく地植えされたエビネ
木陰の下で、何気なく地植えされたエビネ。安価で販売されているジエビネやジエビネ系の品種は、樹木の下など夏に遮光される場所で地植え栽培するのが、自然で好ましいです。

単独で鉢植え栽培しているナツエビネ
単独で鉢植え栽培しているナツエビネ。高価な品種や、暑さに弱い種などはやはり単独で鉢植え栽培し、季節によって置き場を変えた方が安全でしょう。

エビネの主な品種

エビネの変種や改良品種の他、いくつかの原種が出回ります。

エビネエビネ(原種)
エビネC. discolor
ジエビネとも呼ばれます。花色違いなど、様々な変種、改良・交雑品種が存在します。
一般的に売られているものは丈夫な園芸品種が多いですが、中には栽培が難しいものもあります。


キエビネ
キエビネC. sieboldii
鮮やかな黄色い花色が特徴で、やや大型になります。
原種の中では比較的栽培しやすい種。


ナツエビネ
ナツエビネC. reflexa
名前のとおり夏に咲くエビネ。花色は淡い紫。
比較的丈夫ですが暑さに弱く、温暖地では年によって咲いたり咲かなかったりします。


サルメンエビネ
サルメンエビネC. tricarinata
日本やアジアの冷涼地原産。花の赤色を猿の顔に見立てて名が付きました。
やや暑さに弱く、温暖地では育てづらい。

エビネの個人的な印象

オススメ度:★★★
気難しいイメージがありますが、一般的に出回っている品種はそれなりに丈夫で、条件を整えればシェードガーデンにも気軽に使えます。

コメント

  • ウイルス病が厄介ですが、エビネの宿命として割り切るしかありません。
  • エビネの原種は野生のものを採取している可能性が高いので勧めません。
    特別な事情がない限り、美しくて丈夫な園芸品種を選択しましょう。

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