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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

アストランティア

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アストランティアのデータ

花色:
学名:Astrantia
科名:セリ科
分類:多年草(落葉〜半常緑)
原産地:ヨーロッパ、西アジア
大きさ:背丈30〜80cm、横幅20cm〜30cm
主な見所:花(5〜8月)

アストランティアの特徴

ペレニアルガーデンやシェードガーデンによく用いられる多年草。通常、店頭に出回っている種はマヨールの園芸品種です。
花はやや小さめで、盛り上がった多数の小花と、花びらのような総苞でできています。花茎の先端に花序を作ります。花色は赤紫がポピュラーですが濃赤紫からピンク、白花種もあります。葉は切れ込みのある掌状で、根生葉の葉柄は長いです。株はロゼットで、開花期に長い花径を伸ばして花を咲かせます。

  • 難易度: やや暑さや乾燥に弱いです。
  • 日照量: 半日陰の場所を好みます。
  • 水分量: やや湿潤な環境を好み、乾燥は苦手です。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

アストランティアの育て方

午前中だけ日が当たる半日陰の場所を好みます。明るい日陰でも育ちますが、徒長しやすくなるうえ花つきも悪化します。日当たりのよい場所でも育ちますが、乾燥させないことが条件。暑さが苦手なので暖地では西日の当たらない半日陰の方がよいでしょう。
やや湿った土壌を好み、乾燥は苦手なので水はけと水もちのよい土に植えます。肥沃な土が好みなので、やせ地なら植えつけ時に腐葉土をよくすきこみましょう。

  • 管理:花が咲き終わったら花径を切り取ります。早春に枯れた葉や黄色くなった葉を切って綺麗にしておきましょう。
    株分けや植え替えは秋に行います。
    鉢植えの場合は梅雨から夏は西日の当たらない場所に移動しましょう。
  • 肥料:長期間効く緩効性肥料を春と秋に与えます。夏に株を休ませるため花後から夏は肥料を控えます。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

アストランティアのアレンジ

自然風や洋風の庭によく合います。和風の庭にはあまり合いません。
根がよく張り、やや大きくなるため地植えに向いています。鉢植えにすることは少ないです。野趣のある花なので、整形花壇には似合わず、自然風な植栽に合います。
開花期は背丈がありますが、それ以外の時期はロゼット状のやや低い背丈なので、ボーダーガーデンの場合はあまり後ろの方に植えない方がよいでしょう。

アストランティアの主な品種

一般的には冒頭写真のようなマヨールの園芸品種が出回っています。
マキシマも出回ることがありますが、切り花向きの花で園芸ではポピュラーではありません。

マヨールA. major
冒頭写真参照。園芸でアストランティアといえば通常はマヨールを指します。比較的丈夫な園芸品種が出回り、花色は豊富です。以前は有料庭園で見かける程度のやや珍しい花でしたが、ペレニアルガーデンの人気によりポット苗を見かける機会も増えました。

スパークリングスターズ
スパークリングスターズ
イギリスの園芸品種。写真の花色はレッド、他にピンクやホワイトがあります。


マキシマA. maxima
やや大きな花を咲かせます。ピンク花のロゼアが出回ります。

その他の写真

花のアップ
花のアップ。中央の盛り上がった部分が小花で、その周りにある放射状の花びらのように見える部分が総苞です。

アストランティアの個人的な印象

オススメ度:★★★★
野趣のある姿ですが花は美しく、管理を間違えなければ花つきもよく見栄えがします。
暑さや乾燥にやや弱いので、なるべく環境の良い場所に植えてあげたいです。

コメント

  • 日照不足や湿気に強く、シェードガーデンにぜひ取り入れたい花です。
  • 温暖地では育てづらいといわれていますが、好みの環境に植えれば十分維持可能です。 ただ、近年の猛暑はさすがに厳しいらしく花つきが悪化しやすいです。
  • 根が太く植え替えしにくいので、植え付ける場所は慎重に選びましょう。

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