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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

アルメリア

アルメリアアルメリアの花

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アルメリアのデータ

花色:ピンク白
学名:Armeria
別名:ハマカンザシ
科名:イソマツ科
分類:多年草(常緑)
原産地:北半球の温帯
大きさ:背丈10〜15(花茎20〜40)cm、横幅20〜30cm
主な見所:花(3〜6月)

アルメリアの特徴

芝のように密生した葉の間から、かんざしのようなかわいらしいピンクの花を咲かせます。花色は他にも白色や赤紫色があります。
花つきがよく、株も小さくまとまります。切り花向きの高性種もありますが店頭ではあまり出回りません。株元をよく見ると、たんなるロゼットではなく短めの茎に葉がたくさんついてるとわかります。
海岸の乾燥した場所に自生し高温多湿には弱いです。

  • 難易度: 日当たりと水はけがよければ比較的易しいです。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みますが、夏の西日は避けます。
  • 水分量: 乾燥に強く水はけのよい土を好みます。過湿には弱いです。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

アルメリアの育て方

日当たりと水はけのよい場所ならあまり手も掛からず育てられますが、逆にこれ以外の条件だとうまく育てられません。水はけのよい土に植えて、水やりを控えめにすれば丈夫に育ちます。酸性土が苦手なので苦土石灰などで中和しておきます。
鉢植えの場合、梅雨〜夏は西日と雨を避けられる場所に置くとよいでしょう。

  • 管理:終わった花を切り取ること以外は基本的に放任でよいです。
    蒸れや、過湿による根腐れが枯れる原因になることが多いので注意しましょう。
  • 肥料:生育期に少量の緩効性肥料を与えればよく、多肥は好みません。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

アルメリアのアレンジ

洋風や自然風の庭に向きます。和風の庭にはあまり合いません。
性質上、寄せ植えで使いにくい花ですが、乾燥に強いもの同士なら問題ありません。もちろん単独で鉢植えに植えても良いでしょう。
地植えならロックガーデンや石垣の上、レイズドベッドなど乾きやすい場所が適しています。


斜面状になったロックガーデンに植えた例。
乾燥しやすく通風も良い環境のため、株の調子がとても良いです。

アルメリアの主な品種

マリティマ(A. maritima)など様々な原種と、改良品種があります。
草丈は一般的には矮性種を多く見かけますが高性種も出回ります。花色も赤紫から白まであります。

エクスプレス 白花エクスプレス
エクスプレス」シリーズ
様々な花色が揃う品種群。株はやや高性で、花は綺麗な球状になります。

その他の写真

半円型のアルメリアの花ボール型のアルメリアの花
アルメリアの花。
手触りがカサカサした乾いた小花が集まって、半円型〜ボール型の花序を作ります。

アルメリアの草姿
アルメリアの草姿。管理が良いと株全体が葉で茂り見栄えがします。
ジメジメしたり通風が悪いと、株元の葉が落ちて茎が露出してしまい印象が悪くなります。

アルメリアの個人的な印象

オススメ度:★★
高温多湿に弱く使いどころは限られますが、適地なら使い勝手は良好。

コメント

  • 込み合ってきたら株分けをしましょう。長く伸びる根を傷めないようにしながら割くように分けます。適期は秋です。
  • 鉢植えの場合は水やりのメリハリを学ぶのに最適です。他の花にも応用できます。
    表面の土が乾いてから、鉢底の穴から水が出る程度にたっぷりと水やりしましょう。

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