コウカシカ
花色:
学名:Arabis
科名:アブラナ科
分類:多年草(常緑)
原産地:ヨーロッパ〜西アジア
大きさ:背丈15〜25cm、横幅25cm以上 (ほふく性)
主な見所:花(3〜6月)
アラビス属の花はいくつかありますが、園芸でアラビスといえば冒頭写真のコウカシカや、カラーリーフとしても用いられるプロカレンス(写真は下記にあり)が出回っています。
ひとめでアブラナ科とわかる形の白花を春に咲かせます。花はやや小さめで、花色は白以外にも赤紫などの花色があります。株はロゼット状で小さいですが横に広がります。店頭に多く出回っている花ではありませんが、珍しいというほどではありません。
涼しい時期は丈夫で育てやすい花。日当たりと水はけのよい、やや乾燥した場所が好みます。日本の高温多湿期は弱りやすいので、夏の間だけは半日陰の長雨の当たらない場所に移動したいです。
洋風や自然風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
横に広がり、背丈も低いので寄せ植えアレンジや花壇の前景に適しています。年を経るとかなり幅が出てくるので株間の調節が必要です。白花種は特にくせもないのでどのような花とも合わせられます。
白花の他、ピンク花や斑入り葉など様々な品種があります。
欧州ではポピュラーな花ですが、日本では流通量は少なめです。
○コウカシカ(A. caucasica)
冒頭写真を参照。葉はヘラ状で葉縁に鋸歯が入ります。
「スノーキャップ」
コウカシカの改良品種。よく見かける白花種。
○プロカレンス(A. procurrens / ferdinandi-coburgi)
春に白花も咲きますが、基本的にはカラーリーフとして用いられています。白斑入りや黄緑斑入り種があります。寒さが厳しいと斑入りの部分が赤紫に染まります。葉はヘラ状ですが葉縁に鋸歯はありません。背が低く横に広がります。
コウカシカに比べ比較的暑さに強く、暖地でも長期維持が可能です。
「オールドゴールド」
黄緑斑入り種。似たような種で白斑入りの「ハーレクイン」も出回ります。
オススメ度:★★★★
高温多湿には弱いものの育てやすい前景草で、もっと出回ってもよいと思います。