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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

アネモネ


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アネモネのデータ

花色:赤ピンク紫青紫白
学名:Anemone coronaria
科名:キンポウゲ科
分類:秋植え球根
原産地:地中海沿岸
大きさ:背丈20〜40cm、横幅20〜30cm
主な見所:花(3〜5月)

アネモネの特徴

本格的な春を告げる秋植え球根。一茎に一花咲かせる特徴的な花は、大輪でよく目立ちます。花色違いはもちろん、一重や八重、矮性種など様々な品種ががあります。花もちが悪いものが多い秋植え球根の中では、比較的長期間花が楽しめるのが長所。葉は淡い緑色で、深い切れ込みが入ります。株はこんもりまとまります。アネモネはコロナリアの園芸品種が主に販売されていますが、原種系の小型種のブランダも出回っています

  • 難易度: 苗でも出回るようになり、気軽に植えられるようになりました
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好み、半日陰では株が軟弱に育ちます
  • 水分量: 水はけのよい土を好みます
  • 耐寒性: 耐寒性は比較的強いですが、強い霜に当てないように

アネモネの育て方

球根で手に入れた場合は植える前に処理が必要です。カラカラに乾いている球根を湿らせたバーミキュライトに沈めて一週間くらい吸水させてから植えつけます。球根の向きは尖っている方を下にします。植えつけ時期は10月から11月。植えつけ深さは2cm程度の浅植えとします。苗の場合は根鉢を崩さないように植えつけるだけなので楽です。日当たりと水はけよい場所に植えます。蒸れに弱いので風通しを確保し、あまり過湿にしないようにします。酸性土壌を嫌うので、植えつける土には苦土石灰をまいて中和しておきましょう

  • 管理:枯れた花は摘み取ります。球根は葉が自然に枯れた後に掘りあげて、涼しい日陰で乾燥させて保管しておきます。特に地植えの場合は植えっぱなしだと球根が腐りやすいです
  • 肥料:肥料食いがよいので、リン酸分の多い元肥をしっかりと施し、花後はカリ分の多い肥料を与えて肥培します
  • 病害虫:発生は少ないです。高温多湿期の球根の腐敗に注意

アネモネのアレンジ

洋風の庭に合います。以前は花鉢と地植え用の球根が主でしたが、花つきのポット苗が出回るようになってから寄せ植えにもよく使われるようになりました。秋植え球根の中では花期が長く使い勝手も良好。花がとても目立つので、カラーリーフと合わせたり、細かく咲く白花などを添えて印象を和らげると全体が調和しやすいです

アネモネの主な品種

コロナリア種の改良品種がよく出回ります。各品種には様々な花色があります


デカン
一重で花が大きめ。切り花でもよく出回ります

セント・ブリジット」:八重咲きで花びらの先が尖っています。
モナリザ」:八重咲き種。切り花でもよく見られます



ブランダA. blanda
コロナリア種に比べ小さな一重の花を咲かせます。早咲きで2月ごろのまだ寒い頃から花をつけます。育て方はコロナリア種と同様で良いですが、植えつけ深さはさらに浅植えの1cm程度とします。地植えする場合は梅雨から夏に日陰になる水はけのよい場所に植えます

アネモネの個人的な印象

オススメ度:★★★★
春植え球根の中でも花期が長く、寄せ植えでも活躍できます。高温多湿期以外は丈夫なので、一年草扱いとして春花壇に用いるもの楽しいでしょう

コメント

  • 苗で求めれば楽に育てられ、花がない期間も省略できます。他の秋植え球根とは異なり、適当に植えるとよく育たないことも多いので、初心者は苗から育てることをお勧めします
  • 暖地では、まだ暑い9月に植えつけると腐敗しやすいので、十分涼しくなった10月中旬以降に植えつけると失敗が少ないです

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