葉色:
学名:Alternanthera ficoidea
別名:テランセラ、アキランサス
科名:ヒユ科
分類:常緑亜低木、一年草扱い
原産地:中央〜南アメリカ
大きさ:背丈10〜20cm、横幅15〜25cm
主な見所:葉(周年)
錯誤による名(アキランサス)や旧学名(テランセラ)の呼び名がありややこしいですが、アルテルナンテラの名が定着してきています。アルテルナンテラにはいくつか種類がありますが、一般的には秋に出回る矮性のアモエナ(Amoena)の品種群を指すことが多いです。
赤や黄、斑入りの葉色が美しいので花壇用に用いられるようになりました。赤と黄の斑入り種を混ぜて植栽されるケースが多いです。背丈は低く10〜20cm程度に収まり寄せ植えにも用いやすいのですが、寒さに弱いため屋外に置いた場合は初冬までしか維持できません。
他にもアルテルナンテラの仲間が出回りますが、それらは別の名前で販売されることが多いです。
寄せ植えや花壇に用いる場合は、すでに色づいたポット苗を求めます。葉色は日当たりのよい場所のほうが美しいですが、半日陰でも育ちます。水はけと水もちのよい場所に植えれば、あとは放任でよいです。
洋風の庭に合います。背丈が低いのでグランドカバーになります。寄せ植えのワンポイントにも用いますが、淡い花とはあまり合いません。陽気な雰囲気でまとめるとよいでしょう。地植えの場合は様々な色を植えて模様を作るのも楽しいです。矮性で変に広がったりしない良さがありますが、初めから株間なく植えこむようにします。
アルテルナンテラの名では秋に出回るフィコイデアの改良品種(冒頭写真参照)をよく見かけます。
他にアルテルナンテラの仲間では、アカバセンニチコウや、ポリゲンスの改良品種の千日小坊や千日花火も出回っています。これらはアルテルナンテラの名で販売されることは少ないです。
○フィコイデア(Alternanthera ficoidea)
冒頭写真参照。アモエナ種がよく出回っています。
○アカバセンニチコウ(A. dentata)
やや大きくなり、葉も大きめ。様々な葉色の改良品種が出回ります。耐寒性は弱いです。色づきが弱い苗を手に入れた場合は、日当たりのよい場所に置いて十分色づかせましょう。
「マーブルクイーン」
アカバナセンニチコウの改良品種。
葉色が赤から黄色まで変化し、マーブル模様のような複雑な色合いをしています。
○ポリゲンス(A. porrigens)
原種は出回らず、下記の改良品種が店頭に並びます。
「千日小坊」
ポリゲンスの改良品種。秋に小さな赤紫の花を咲かせます。耐寒性は弱いです。葉ではなく花を楽しむので日当たりのよい場所に置きます。
「千日花火」
ポリゲンスの改良品種。秋に小さな赤紫の花を咲かせます。
見た目は千日小坊によく似ており、育て方等はほぼ同じ。
オススメ度:★★★
秋のカラーリーフとしてポピュラーになりました。
派手な見た目なので、楚々とした花が多い秋の寄せ植えでは、合わせられる植物が少ないように感じます。色違いで同種を群植する方が見栄えがするかもしれません。