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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

アガパンサス

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アガパンサスのデータ

花色:青紫青白
学名:Agapanthus
別名:ムラサキクンシラン
科名:ヒガンバナ科
分類:多年草(常緑)
原産地:南アフリカ
大きさ:背丈25〜40cm(花茎80〜120cm)、横幅30〜60cm
主な見所:花(6〜7月)

アガパンサスの特徴

細長くやや肉厚な葉を広げ、初夏にすっと立った長い花茎を伸ばして爽やかな花を咲かせます。根が太くよく伸びるので鉢植えだと扱いづらく地植えに向いています。とても丈夫で放任で育ち、株分けで容易に増やせるからか、公園や有料ガーデンなどで目にする機会が多いです。寒冷地では冬に落葉しますが春から新芽を出します。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日向のほうが花つきはよいですが、明るい半日陰でも花が咲きます。
  • 水分量: 乾燥を好みひどい過湿は苦手ですが、広い幅をもちます。
  • 耐寒性: 耐寒性はやや強いですが、寒冷地では保護したいです。

アガパンサスの育て方

水はけのよい広い場所に植えたら後は放任で育ちます。日当たりを好みますが、花つきは悪いものの明るい半日陰でも花は咲きます。ただし暗すぎると株は枯れないものの花が咲かなかったり、隔年開花になったりするのでお勧めできません。植え替えをあまり好まず、地植えの場合は4〜5年は植えっぱなしで育てます。株が込み合ってきたら株分けして更新します。
冬越しは、関東以西の暖地であれば保護の必要はありませんが、内陸や寒冷地では霜除け等の保護がほしいです。場合によっては鉢植えにして屋内に取り込みましょう。

  • 管理:終わった花や黄色くなった葉は根元から切り取ります。
    鉢植えにするなら毎年植え替えたほうが太い根をコントロールできます。あるいは植え替え時に割りやすい鉢を用いて、植え替えるときは鉢を壊すつもりでいるのも良いでしょう。それぐらい根が張ります。そのため暖地では地植えをお勧めします。
  • 肥料:春と秋に緩効性肥料を与えて株を充実させると花が良く咲きます。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

アガパンサスのアレンジ

洋風の庭によく合います。和風や自然風の庭にはあまり合いませんが使えないことはありません。
花壇やボーダーガーデンに向いています。長くて太い根を張るので鉢植えにはあまり向いていません。葉が横に広がるので地植えでは植栽間隔に注意します。放任して同じ場所で育てた方がよく花をつけるので、植栽する場所は慎重に選びましょう。
中型や小型の品種を選べば鉢植え栽培でも問題は少ないですが、地植えできるスペースがあるなら無理に鉢植えにすることもないでしょう。

アガパンサスの主な品種

品種によって青〜青紫の花色に幅があり、白花種もあります。
株の大きさも様々で、矮性の品種も出回ります。

白花の品種
白花の品種。

オリンピックスカイブルーオリンピックスカイブルーの葉
オリンピックスカイブルー
花つきが良い中型の品種。葉も細めで扱いやすいです。

ツイスターバイカラー
ツイスターバイカラー
白と青の2色咲きの品種。爽やかな印象。

アフリカヌス」:矮性種で鉢植えで育てます。耐寒性があまりありません。

その他の写真

花のアップ
花のアップ。花弁の中央にラインが入ります。

アガパンサスの葉
肉厚な葉ですが、やや細く柔らかめ。別名につくクンシランとは印象が少し異なります。


某公園で見かけた大きく育った株。立派な姿ですが、株の大きさに比例せず、花つきはやや悪化する印象。葉に覆われて内部の日当たりが悪くなるせいかもしれません。
家庭園芸では、ここまで大きく育つ前に株分けしたいところです。

アガパンサスの花序
花序のアップ。まだつぼみや咲いている花、もう終わった花が混在して一斉に咲きそろうことはほとんどありません。その分花期が長めな印象。

アガパンサスの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
鉢植えや寄せ植えには向きませんが、病害虫に悩まされにくく強健な性質はお勧めです。
どうしても鉢植えにしたければ中型以下の品種を選びましょう。

コメント

  • 東京湾沿岸付近程度の寒さなら耐寒性に問題はないですが、寒さの厳しい地方では保護したほうが良いでしょう。葉を常緑のまま保てれば花つきが良くなります。
  • 個人的には、寒さを気にするような地方では無理にアガパンサスを栽培せず、寒さに強く暑さにやや弱いような、他の多年草を選択したほうが良いと思います。
  • 科名がころころ変わっています。古くはユリ科に属していました。

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