花色:
学名:Achillea
別名:セイヨウノコギリソウ、ヤロウ
科名:キク科
分類:多年草(常緑)
原産地:ヨーロッパ
大きさ:背丈40〜80cm、横幅30〜60cm
主な見所:花(5〜9月)
種類がいくつかありますが、普通に店頭で出回っているのはミレフォリウムです。ヤロウの名でハーブにも用いられますが、花もよく咲くのでガーデン用の改良種が出回ります。
花は伸びた茎の頂部に小花が固まって咲きます。白花が多いですが、他にも種類によって赤やピンク、黄の花色もあります。葉は別名のノコギリソウのように細かい切れ込みが入ります。株はやや横に広がるように伸びます。
花色違いの他に、切花向きの高性種とグランドカバー向きの矮性種が出回ります。
日当たりと水はけのよい場所が適地です。暑さや寒さには強いので育てやすいですが、やや乾いた環境を好み高温多湿は苦手。一方で強い乾燥も苦手なので地植え向きの花といえます。
ミレフォリウムは比較的暑さにも耐えますが、種類によってはやや暑さに弱いものがあります。
洋風や自然風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
横に広がるように伸びるので、前景やグランドカバー、境栽などに向いています。葉は繊細な印象ですが、全体の見た目は野生味があるので自然風の植栽に合います。高性種はボーダーガーデンの中景や切花、ドライフラワーに使えます。矮性種は花茎が短く柔らかいので切花には向きません。
適地に植えると盛んに広がるので、管理できる人向けの花ですが、その分早く花で埋めることが可能です。
高性種を花壇の中景とした植栽例。野趣がある見た目で自然風の寄せ植えによく合います。
矮性種を通路と花壇との境裁にした植栽例。
ミレフォリウムが店頭でよく出回っています。花色も豊富で育てやすいです。
その他の品種はやや性質が弱いものも見られます。
○ミレフォリウム(A. millefolium)
冒頭写真も参照。よく出回っているアキレア。白のほかにピンクや赤紫など目立つ花色も揃います。
一般的には、セイヨウノコギリソウといえば本種をさします。
コーラルピンクのような淡赤花。
目立つ色から繊細な色まで、様々な花色がそろうのが魅力です。
○イエローヤロウ(A. filipendulina)
黄色の花色。やや背丈が高くなります。
○プタルミカ(A. ptarmica)
中型種。花色は白で比較的大きめの花。八重咲き品種がよく出回っています。
ミレフォリウムに比べて性質はやや弱く、暖地では一年草扱いされることが多いです。
「ザ・パール」
プタルミカ系の八重咲き品種
「ペリーズホワイト」
プタルミカ系の八重咲き品種。
オススメ度:★★★★
丈夫な花で、草丈も好みに合わせて揃えられます。
日当たりと水はけのよい場所があればぜひ植えたい花です。