花色:
学名:Benthamidia florida
別名:アメリカヤマボウシ
科名:ミズキ科
分類:落葉高木
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈2.5〜5.0m(10m)、横幅3.0〜4.0m(7m以上)、葉6〜10cm(対生)
主な見所:花(4〜5月)、実(10月)、紅葉(晩秋)
四季折々に見所があることから、一般家庭以外でも街路樹や公園樹としてよく用いられています。
花色は赤・ピンク・白です。花弁に見える部分は総苞で、花もちはあまり良いほうではありません。花は上向きにつき、上から見下ろすようにすると、とても見ごたえがあります。葉は楕円形で6〜10cm程度です。芽出しは遅く紅葉・落葉も早い性質があります。さらに、うどんこ病に弱く秋のはじめに落葉してしまうこともあります。赤い実は10月ごろ熟します。
小さく仕立てることもできますが、横に広がって円形状になる自然樹形が美しいので狭い場所にはあまり向いていません。
基本的にはとても丈夫な樹木です。日当たりと水はけのよい、肥沃な土の場所が適地。乾燥にも比較的強いです。半日陰でも育ちますが、隔年開花になったりして花つきが悪くなり、紅葉も美しくなりません。ただし、強い西日は避けるようにします。風通しがよいほうが病気にも強くなりますが、強すぎると逆効果。適度に周囲が開けているくらいが丁度よいです。
うどんこ病や各種害虫には要注意。
軽い樹姿は洋風の庭によく合います。和風や自然風の庭の場合は、日本に自生のあるヤマボウシの方が合います。
横張りの樹形を強調するため、やや広い場所に植えます。花が上向きに咲くので上から見下ろすような場所に植えると、花どきはとても美しいです。
地植え向きの花で、大鉢植えにされることもありますが本来の魅力は発揮できません。
広めの場所に列植した植栽例。樹形を生かすために広めの場所に植栽してあげたいです。
風通しが良ければうどんこ病にも悩まされにくくなります。
花色違いの品種や、斑入り品種がよく出回っています。ヤマボウシとの交配種も作られています。
「チェロキーチーフ」:古くからある、花つきの良い赤花品種。
「レッドジャイアント」:濃い目の赤花品種です。花つきは良好です。
「ジュニアミス」:花つきの良い桃花品種です。
「クラウドナイン」:花つきの良い白花品種です。
「レインボー」
黄色の斑入り品種、初夏の芽出しは美しいです。白花を咲かせますが、花つきは悪いです。
ハナミズキの花のアップ。花弁にみえるのが総苞で、総苞の先端部がくぼむのが特徴。
本当の花は、中央の粒々に見える黄色い部分です。
花が開き切る前の姿。総苞が丸まっているのが特徴です。
総苞の先端部分がくっついていて、それが離れて花が開くイメージ。
ハナミズキの花を、上から見下ろした場合と、下から見上げた場合の比較。
美しさは一目瞭然。狭い庭なら、なるべく上から見下ろせる場所に植栽したいです。
ハナミズキの実。比較的よく実がつきます。
ハナミズキの紅葉。日当たりのよい場所では真っ赤になり美しいです。
とある公園にて。日当たりのよい場所では花つきが素晴らしい。
枝が十分横に張れる場所に植栽してあげたいです
テッポウムシの被害。早めに対処しましょう。
オススメ度:★★★
人気があるにしては、美しく育ったものを見る機会が少なめな花木。
ただ、伸び伸びと育てると開花期はとても美しいです。