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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

クローバー

シロツメクサシロツメクサの花

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クローバーのデータ

花色:赤白、葉色:赤ライムグリーン斑入り
学名:Trifolium repens
別名:シロツメクサ
科名:マメ科
分類:多年草(常緑)
原産地:ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア
大きさ:背丈10〜15cm、横幅40〜cm(ほふく性)
主な見所:花(4〜6月)、葉(周年)

クローバーの特徴

単にクローバーといえば一般的には白い花をつけるシロツメクサを指し、公園の緑地や河川敷など開けた場所に見られる野草です。四つ葉のクローバー探しや、ふさふさした白い花でおなじみ。
江戸時代の後期に渡来した帰化植物で、オランダからの輸入品のガラス製品の梱包材に使われていたため、この名(詰め草)がついたとされています。明治以降は牧草としても用いられるようになりました。園芸では、グランドカバーや雑草の抑制など実用的な用途で使われることが多いです。
葉は3枚の小葉がつくおなじみの形。紫葉種や赤葉種もあります。近縁種で、赤紫花のアカツメクサ、紫と白の2色咲きのカトレアクローバー、穂状に咲きやや性質の異なるクリムゾンクローバー(別項)もよく見かけます。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: やや乾燥した場所を好みます。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

クローバーの育て方

とても丈夫な花です。春と秋にタネをまくか、広めの間隔で苗を植えます。日当たりの良い、やや乾燥した場所に植えれば後は放任で育ちます。枯れはしないものの日当たりが悪いジメジメした場所では魅力を発揮できません。暑さにやや弱いものの、風通しと水はけがよければ特に問題はありません。
横に広がりやすいので地植えする場合はよく考えてからにします。

  • 管理:特にありません。
  • 肥料:よほどのやせ地でない限り、無理にあげなくて構いません。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

クローバーのアレンジ

洋風や自然風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
日当たりと水はけのよい開けた場所で、芝生を植えるのは管理がちょっと大変という場合に代わりに植えるのに適しています。踏み圧には強いというわけではありませんが、立ち入りが多くなければシロツメクサは公園の緑地同様問題なしです。
ややコンパクトな姿のカトレアクローバーは鉢植えにも向きますが、それでも旺盛に横に広がるので単植が無難でしょう。

クローバーの主な品種

店頭では様々な改良種類や品種が出回っています。

シロツメクサT. repens
冒頭写真参照。単にクローバーといえば本種を指すほどポピュラーですが、店頭ではタネ以外で出回ることは少ないです。様々な葉変わりの改良品種があり、それらが苗で出回っています。
有用植物として世界各地で野生化しています。

クロバツメクサ
シロバツメクサの改良品種。葉の周辺が緑色でそれ以外が赤紫になります。
シロツメクサに比べ四葉が出やすいです。


アカツメクサ
アカツメクサT. pratense
アカクローバーとも呼ばれます。名の通り赤紫の花を咲かせますが、白花種もあります。性質はシロツメクサと同じですが、やや背が高くなります。
花茎に葉があるのが特徴で、花茎に葉がないシロツメクサとは区別できます。


カトレアクローバー
カトレアクローバーT. burchellianum
アフリカ原産。紫と白の2色咲きでシロツメクサよりコンパクトにまとまります。
やや寒さに弱いですが南関東以西の暖地では問題ありません。シロツメクサとは異なり強い乾燥は苦手ですが、夏に多湿にすると蒸れて調子を崩すので、水はけのよい土に適湿管理します。

その他の写真

日差しの下で咲くシロツメグサ
日差しの下で咲くシロツメグサ。花はまばらに咲き、野趣があります。

クローバーの個人的な印象

オススメ度:★★
一般的な狭い庭では使いどころが限定されます。
カトレアクローバーは比較的コンパクトなので鉢植えでも育てられます。

コメント

  • 昔は野原で探した四葉のクローバーも最近では苗で売られています。ただし、それはシロツメクサではなくクロバツメクサであることが多いです。
  • 四葉以上の葉もあり、世界記録は岩手県で発見された56葉だそうです。
  • 牧草として植えられているほかに、 空気中のチッ素を取り込めるので、農業では緑肥としても用いられます。

仲間の花

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