ペラルゴニウムのデータ

花色：
学名：Pelargonium
別名：ペラルゴニューム
科名：フウロソウ科
分類：多年草（常緑）
原産地：南アフリカ
大きさ：背丈20〜100cm以上、横幅25〜100cm以上
主な見所：花（５〜７月）※四季咲き性の強いものもあります

ペラルゴニウムの特徴

ゼラニウムによく似ていますが、ペラルゴニウムのほうがより鮮やかで豪華な花が咲きます。花色も豊富です。そのかわり四季咲き性が弱く、育てやすさでも劣ります。
葉はゼラニウムに比べ柔らかで明るい色をしており洗練された印象を受けます。品種によりゼラニウムのような丸い葉で切れ込みが浅い葉もあれば、切れ込みの深いギザギザ状の葉もあります。葉の大きさも様々です。

• 難易度： ゼラニウムに比べて、夏越し冬越しはやや難しいです。
• 日照量：〜 秋〜春は日当たりのよい場所を好みますが、真夏は遮光します。
• 水分量： やや乾燥した環境を好みます
• 耐寒性： 耐寒性はやや弱いです

ペラルゴニウムの育て方

日当たりが良く乾燥気味の場所で育てますが、真夏は西日の当たらない場所に移動しましょう。高温多湿に弱く夏越しはゼラニウムよりも難しいです。特に長雨にあたると葉が黄色くなって落ちてしまいます。できれば、初夏から初秋までは雨の当たらない場所に移動します。南関東以西の暖地では霜除けすれば屋外でも冬越ししますが、確実ではありません。確実に越したいなら室内へ取り込みます。

• 管理：終わった花茎を切り取ります。
• 肥料：春と秋に緩効性肥料を、開花中は速効性の液肥を与えます。
• 病害虫：長雨に当たると葉が変色したり、下葉が落ちやすいです。

ペラルゴニウムのアレンジ

洋風の庭によく合います。和風や自然風の庭にはあまり合いません。
性質上、鉢植えに向いています。単植でも十分魅力的ですから、少し大きめの見栄えのする鉢に植えて華やかさを演出します。寄せ植えもできなくはありませんが、ゼラニウムと違い四季咲き性はあまりないので使い勝手はあまりよくありません。
性質的に地植えには向いておらず、植栽例もほとんど見かけません。

見栄えのする鉢に単植した例。
単独でも目立つ美しい花で、無理に寄せ植えしなくても問題ないです。

花色の違う品種で寄せ鉢した例。管理の面で扱いやすい植栽例です。

ペラルゴニウムの主な品種

花色違いの品種や、斑入り品種が多数出回ります。

品種の一例。濃赤色の花色が珍しい。

「エフカ」：矮性で斑入り葉が特徴。赤花です。
「エンジェルシリーズ」：比較的矮性で、四季咲きが強めの品種です。
「パンジーゼラニウム」：草丈が低く、ビオラのような２色咲きの花を咲かせます。

ペラルゴニウムの個人的な印象

オススメ度：★★★
花はとても美しいですが、夏越しや冬越しに難があります。四季咲き性もあまりありません。
条件のよい室内環境や温室があれば評価は変わるでしょう。

コメント

• 温暖地〜暖地での長期維持はやや難しいので、一年草として割り切るケースも考慮します。ゼラニウム並みに育てやすかったらなー…というのが正直なところです。
• ゼラニウムに比べ耐寒性が弱く、暖地でも軒先か室内を推奨します。
  冬の間は乾かし気味に管理します。

仲間の花

• アイビーゼラニウム
• ゼラニウム
• センテッドゼラニウム