本文へスキップ

ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

シャリンバイ

シャリンバイシャリンバイの花

戻ります

シャリンバイのデータ

花色:白
学名:Rhaphiolepis indica var. umbellata
科名:バラ科
分類:常緑低木
原産地:日本、東アジア
大きさ:背丈0.5〜1.5m(3m)、横幅0.3〜1.5m(2m)、葉4〜8cm(互生)
主な見所:花(5〜6月)

シャリンバイの特徴

車輪状に出る葉と、花序のひとつひとつの花が梅に似ているとのことでこの名がつきました。大気汚染や潮害に強いので、高速道路や海岸に近い公園などにもよく植栽されています。
花は白色で初夏に咲きます。やや肉厚な葉は長楕円形で、寒い地方では紅葉することもあります。秋に黒紫の実をつけます。株はこんもりまとまり、境栽などによく用いられます。
変種に葉が丸みを帯びたマルバシャリンバイや、葉が小さいヒメシャリンバイがあります。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: やや乾燥した場所を好みます。
  • 耐寒性: 関東程度の寒さなら問題ありません。寒冷地では保護が必要です。
  • 成長速度:遅い 成長は遅いです。
  • 移植適期:初夏・秋 移植はやや困難です。

シャリンバイの育て方

丈夫な花木で、日当たりと水はけのよい場所に植えれば特に問題ありません。ただ、移植がやや難しいので丁寧に植え込みましょう。大気汚染や潮害に強いので、道路や海に近い場所にも植栽可能です。

  • 管理:普段は放任でかまいません。
  • 剪定花後
    成長が遅く萌芽力も弱いので頻繁に剪定する必要はありません。花後に飛び出した徒長枝を切る程度とします。
  • 肥料:冬〜初春に遅効性肥料を与えます。よく育ってるなら無理に与えなくてもかまいません。
  • 病害虫:害虫はカイガラムシ程度ですが、放置するとすす病を誘発するのでしっかり駆除しましょう。病気は葉に斑点(ごま色斑点病)ができることがあります。殺菌剤で防除します。

シャリンバイのアレンジ

和風の印象がありますが、自然風や洋風の庭にも合わせることができます。
境栽や根じめ、樹木の寄せ植えなどに用いられています。低い生垣にも使えます。潮風を抑える実用目的で使うのもよいでしょう。

シャリンバイの低い生垣
シャリンバイの低い生垣。
管理は比較的容易なものの、背が高くなるにつれ下葉が枯れやすいのが難点。

シャリンバイの主な品種

変種でマルバシャリンバイとヒメシャリンバイが出回ります。

マルバシャリンバイ
マルバシャリンバイR. umbellata var. integerrima
葉の丸みが強く、枝が横に広がりやすいです。
株がまとまりづらいので目隠し用途にはあまり向きません。

ヒメシャリンバイ
ヒメシャリンバイRhaphiolepis indica var. umbellata f. minor
通常種に比べると葉が小さめです。株は立ち上がりやすい樹形になります。

ペリドット
ペリドット
ヒメシャリンバイの改良品種でピンク花種。花つきが良いのが特徴。

その他の写真

シャリンバイの花のアップ
シャリンバイの花のアップ。写真では確かにウメの花に似ているのですが、実物を見ると花弁が肉厚で、ウメとは少し印象が異なります。

シャリンバイの実マルバシャリンバイの実
シャリンバイの実と、マルバシャリンバイの実。
実つきは良いですが、あまり観賞価値はありません。

寒さに当たった葉
強い寒さに当たると葉が赤くなります。
また、古い葉も赤くなることがあります。

ごま色斑点病
ごま色斑点病。完全に防ぐのは難しいです。
葉を綺麗なまま育てるという意味では、栽培難易度は高いといえるのかもしれません。

シャリンバイの個人的な印象

オススメ度:★★★
成長が遅く管理の手間は少なくてすみます。
斑点の出る病気が発生しやすいのがマイナス点ですが、それ以外に栽培上困ることは少ないです。

コメント

  • ウバメガシにやや似ていますが、シャリンバイは葉がやや大きく肉厚で、葉裏に細かい網目があるので見分けられます。

戻ります