花色:、実:→
学名:Amelanchier
別名:アメリカザイフリボク
科名:バラ科
分類:落葉低木
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈1.2〜3.0m(8m)、横幅1.0〜2.0m(5m)、葉6〜10cm前後
主な見所:花(4〜5月)、実(6月)、紅葉(秋)
果樹ですが、庭木としても人気があります。春に咲く小さな花と、細めの枝に少しまばらな感じで、バラの小葉によく似た葉をつけます。すっきりした樹姿が好まれる理由でしょう。花も実も紅葉も楽しめるので、四季を通じて見所があります。
初夏につける実は赤から黒紫に変化します。ザイフリボク属の似たような実をつけるものをまとめてジューンベリーと呼んでいるうえに、果樹として交配改良され様々な種があります。園芸ではやや矮性のものが好まれています。
たまに病害虫が出るものの、実つきが良く成長も遅めで家庭園芸でも育てやすい果樹といえます。
丈夫な樹木で、適地に植栽できれば剪定以外の手間はほとんどかかりません。
日当たりと水はけのよい、肥沃な土の場所が適地です。用土の乾燥のしすぎはよくありません。酸性土を好むので、鉢植えならピートモスを3割程度用土に混ぜたり、地植えの場合はピートモスをマルチングに用いたりするとよいでしょう。
洋風や自然風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
地植えで育てるのが一般的ですが、単独で鉢植えや寄せ植えのセンタープランツとして用いることもできます。葉が少し大きめですが、密にはつかないので邪魔にならず見た目もまとまります。
花や実、紅葉など四季の変化があり楽しめます。特に、自然風の庭であれば積極的に使いたい樹木の一つです。
果樹向きの様々な品種があります。園芸向きに改良された品種はそれほど多くありません。
「バレリーナ」:樹高1m程度で実がなります。狭い場所やコンテナ栽培に向きます。
「ラマルキー」:花つきがよく実もよく成ります。
「ロビンヒル」:珍しい桃色花です。
花のアップ。濁りのない白花。開花期は葉が少なく、花がよく目立ちます。
熟した実。
その年の気候や条件によっては実がつきすぎることがあるので、その場合は多少枝先を切って実を落とし樹勢を保つとよいでしょう。
紅葉も綺麗です。
オススメ度:★★★★★
軽い樹姿と、四季を楽しめる樹木です。