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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ニセアカシア


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ニセアカシアのデータ

花色:白、葉色:(フリーシア)
学名:Robinia pseudoacacia
別名:ハリエンジュ
科名:マメ科
分類:落葉高木
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈3〜5m(15m)、横幅2〜4.5m(10m)、小葉2〜6cm前後(互生)
主な見所:花(5〜6月)、葉(春〜秋)

ニセアカシアの特徴

庭やガーデンには原種は使われず、「フリーシア」に代表される改良品種が用いられていてニセアカシアの名称が一般的です。原種は早期緑化や砂防用などの実用目的で植えられており、その場合はハリエンジュの別名もよく使われます。蜂蜜の蜜源としても有名です。樹形は直立し高木になります。花は白でフジの花の房を短くした印象です。枝には鋭いとげがあり、葉は羽状複葉で小葉は卵形で、葉先にあるわずかな窪みが特徴です。原種の実用目的どおりのとても丈夫な樹木ですが、家庭園芸ではいくつか管理上の問題(下記参照)があり、後々切り倒されたりしやすいです

  • 難易度: とても丈夫です
  • 日照量: 日向を好みます
  • 水分量: 比較的乾燥に強いです
  • 耐寒性: 寒さには強いです
  • 成長速度:早い とても早いです。管理が難しい一因にもなっています
  • 移植:落葉期 移植はやさしい。浅根性です

ニセアカシアの育て方

日当たりの良い場所に植えます。半日陰だと思ったように育ちません。土質は選ばす、やせ地や乾燥地でも育ちます。むしろ性質上そのような場所に植えたほうが過度な成長を抑えられるために管理しやすくなります。湿り気味の土には向きません。煙害や塩害など環境の悪い場所にも育つ強さを持っていますが、枝や幹が風で折れやすいです

  • 管理:苗木のうちは支柱を立てて、曲がりやすい枝を直立にさせましょう。成木は剪定しないととんでもない大きさになってしまうので、毎年剪定します。たまに離れた場所の根から芽が出て増えてしまうことがあるので不要なら切り取ります
  • 剪定落葉期、随時
    成木なら落葉期に一気に強めに剪定します。初夏にはすぐ伸びてくるので秋まで伸びすぎた枝を剪定していきます。枝が風で折れやすいので台風シーズン前に伸びすぎた枝をある程度整理しておくとよいでしょう。枝のトゲがかなり鋭いので注意します。フリーシアの花つきは良くないので、花より樹形優先で剪定します
  • 肥料:普通に育っているようならまず必要ありません。むしろ与えると枝が暴れて逆効果になります
  • 病害虫:テッポウムシの被害がとにかく厄介。発生率が高いので常に監視を。新芽にアブラムシがつきやすいですが大きな問題にはなりません

ニセアカシアのアレンジ

イングリッシュガーデンに植えられるようにフリーシアの黄金葉はやはり洋風の庭に合います。その他の品種も基本的に洋風の庭に合います。シンボルツリーとして単植するとよいでしょう。自然風の庭に植えるのもよいのですが、管理上寄せ植えよりも単植や郡植に向いており勧めません。植える場合は他の木から十分離して植えましょう

ニセアカシアの主な品種

出回っている品種は「フリーシア」が多く、その他の品種を見かける機会は少ないです

フリーシア
冒頭写真参照。ニセアカシアといえばこれという一般的な品種。花は白色。新芽は美しい黄金色ですが、夏には葉色が緑に近くなります 。それでも原種に比べると明るい葉色です


カスクルージュ
赤花種。葉はやや明るめの緑色です

その他の写真


ハリエンジュの別名はその鋭いトゲからきています。とても痛いです。剪定の際にはバラ用の手袋などを用いましょう。私は見たことがないですが、トゲのない品種もあるそうです


離れた場所の根から、芽が出て育った様子。非常に成長が早いです。このような形で増えたことがないという方も多いかもしれませんが、移植などで根を傷つけたり刺激を与えたりするとよく出てきます。出てくるのはもちろん原種の緑葉種で、あっという間に大きくなります


テッポウムシの被害。幹から出るおがくず状のフンに気を付けましょう

ニセアカシアの個人的な印象

オススメ度:★★
最初は綺麗なのですが長期の維持は難しい。イメージだけの導入は避けましょう。
それでも植栽するなら、しっかり管理する意思を持ちます

コメント

  • 多くのガーデナーあこがれの樹木ですが、異常ともいえる成長の早さ、勝手に増えてしまう、害虫(テッポウムシ)、枝のトゲなど管理上難しい要素が多く、正直なところ一般の家庭の庭に向いているとは思いません。しかし、美しく魅せることができれば充実感もひとしおでしょう
  • 原種は外来種として問題にされるほどの丈夫さと繁殖力をもちます。しかし、様々な事情(蜜源&緑化樹木として重要)があり規制はされていません
  • 離れた場所の根から芽が出ることの名称は不明です。根元で増える「ひこばえ」と同様と考えてよいのでしょうか?何と呼んでよいのかわかりません…。

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