ヒイラギナンテン
ホソバヒイラギナンテン
花色:、葉色:
学名:Mahonia
科名:メギ科
分類:常緑低木
原産地:東アジア
大きさ:背丈0.5〜1.5m(1.0〜2.0m)、横幅0.5〜1.5m(1.0〜2.0m)
ヒイラギナンテン:小葉4〜10cm前後(互生)
ホソバヒイラギナンテン:小葉8〜15cm前後(互生)
主な見所:葉(周年)、花(3〜4月)※ホソバヒイラギナンテンは花(9〜11月)
葉がヒイラギに似ていることからその名がつきました。ナンテンとは同じメギ科で、羽状複葉の互生する葉のつき方が似ていますが、雰囲気は少し異なりこんもり育ちます。
春に黄色の花、秋に黒紫の実をつけますがあまり観賞価値はありません。とても丈夫で生育条件の幅も広いため庭木や公共施設の植栽などによく用いられています。
近縁種で、葉が細くて秋に開花するホソバヒイラギナンテンも同じように育てられます。
とても強健な樹木で、極端な悪条件でない限りは育ちます。
半日陰から日陰の、やや湿めった肥沃な土の場所を好みますが、強い乾燥さえ避ければ日向でもやせ地でも育ちます。暑さにも強いです。
ただ、日当たりがよすぎると葉色が薄くなりがちで観賞価値が落ちます。
ヒイラギナンテンは和風、洋風、自然風いずれにも合いますが、やや和の印象が強い樹といえるでしょう。半日陰の場所の植えつぶし、根じめ、境栽など様々な使い方が出来ます。鬼門除けとしてヒイラギの代わりに玄関に植えるのもよいと思います。
ホソバヒイラギナンテンは樹木の個性はやや薄れますが、洋風や和風、自然風の庭いずれにも向いています。繊細な印象なので狭い場所でも暑苦しくなりにくいです。
ヒイラギナンテンと、別種のホソバヒイラギナンテンが出回ります。
改良品種もありますが店頭で目にする機会は少ないです。
○ヒイラギナンテン(M. japonica)
冒頭写真参照。
古くから庭木として用いられてきました。ヒイラギの葉に似て葉の縁にとげがあります。
「チャリティー」(Mahonia × media)
ヒイラギナンテンの交雑品種。3m程度と大きく育ち、花もよく目立ちます。
開花期は春ではなく冬です。
ヒイラギナンテンとは印象が異なり、洋風の庭向きの樹木といえます。
○ホソバヒイラギナンテン(M. fortunei)
冒頭写真参照。
近縁種ですが、同じように育てられています。開花時期は9月以降です。
葉は名前のように細葉で柔らかく、ヒイラギナンテンと印象はだいぶ異なります。
実はヒイラギナンテンと同じような黒紫ですが、冬〜早春頃に実ります。
ホソバヒイラギナンテンの木の切断面。まるでサツマイモのような黄色で鮮やかです
冬には紅葉しますが、日当たりの悪い場所だと発色があまり良くないです。
日当たりのよい場所だと、写真のように発色が良くなります。
低い生垣で使われることもあります。幅は広くなりますが管理は比較的容易です。
オススメ度:★★★★
丈夫で、条件の悪い場所でも育つため、とても便利な樹木です。
成長がやや遅く、あまり大きくならないので管理の手間も少なくてすみます。
ホソバヒイラギナンテンはさらに扱いやすいです。