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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ペペロミア

ペペロミアペペロミア

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ペペロミアのデータ

葉色:斑入り
学名:Peperomia
科名:コショウ科
分類:多年草(常緑)
原産地:中央〜南アメリカ
大きさ:背丈15〜25cm、横幅15〜40cm
主な見所:葉(周年)

ペペロミアの特徴

ペペロミアの仲間は世界で1000種以上あり、姿も非常に多彩です。その中で園芸でよく用いられるのはオブツシフォリア種とカペラタ種で、他にも10種程度が流通します。種によって特徴が異なるので姿かたちは主な種の項目で紹介します。
丈夫な観葉植物で、見かける機会も多くなっています。葉が多肉質で、温度が保てない場合に多湿にすると寒さにとても弱くなるので注意が必要です。

  • 難易度: 丈夫ですが、冬越しはやや気を使います。
  • 日照量: 半日陰を好みます。暗すぎるのはよくありません 真夏は明るい日陰へ。
  • 水分量: 寒い時期は乾燥気味に管理します。
  • 耐寒性: 乾燥気味に管理できれば5℃以上で耐えます。気を使えない場合は15℃以上欲しいです。

ペペロミアの育て方

耐陰性があるため室内の暗い場所に置かれがちですが、実際は半日陰からレース越しの日差し程度のやや明るい場所を好みます。暗すぎると徒長し葉と葉の間が長くなって見栄えが悪くなります。葉が多肉質で観葉植物の中では乾燥に強い方です。水はけのよい土に植え、表土が乾いたらたっぷり与える程度とします。冬は乾燥気味に管理しないとすぐに葉を落としてしまいます。

  • 管理:屋内栽培の場合は、普段は特にすることはありません。伸びすぎたら切り戻す程度です。屋外に置く場合は夏に遮光し、真夏はやや乾燥気味に管理します。
    植え替えは初夏に行います。
  • 肥料:元肥の緩効性肥料のみで十分ですが、生育が悪い場合は液肥を与えます。多肥の必要はありません。
  • 冬越し:寒くなってきたら徐々に水やりを控え気味にして、屋内の明るい場所で乾燥気味に管理します。温度が低い所で冬越しする場合、多湿にするとあっけなく枯れやすいです。
  • 病害虫:ハダニやカイガラムシが発生することがありますが、少なめです。

ペペロミアのアレンジ

小型でどこに置いても様になります。鉢植えで単植するのが普通ですが、寄せ植えの素材としても使えます。よく枝が伸びるオブツシフォリア種はハンギングバスケットやヘゴ仕立てにすることもできます。種により個性の強さに幅があるので、置く場所に合うかどうか確認しましょう。

ペペロミアの主な品種

主にオブツシフォリア種とカペラタ種が出回っていますが、他の種類もよく見かけます。
珍しい種類を手に入れたら耐寒性等は個別に確認が必要です。

アレギレア
アレギレアP. argyreia
湾曲した縦じまの模様と、円形に近い楕円形の葉が特徴の。草丈は20センチ程度。
模様が似ているためスイカペペロミアの名で出回ることがあります。また、ベゴニアと印象が似ているため混同されることもあります。


オブツシフォリアP. obtusifolia
とてもポピュラーな種。葉は肉厚の楕円形〜倒卵形で、葉色は濃緑色。普通種の他、斑入り葉種がよく出回っています。丈夫で育てやすいです。

オブツシフォリア バリエガタ
バリエガタ
よく見かける斑入り品種。葉縁に黄色の斑が入ります。

グリーンゴールド
グリーンゴールド
比較的よく見かける斑入り品種。黄色の散り斑が入ります。


カペラタP. caperata
葉はしわのある広心臓形で、葉色は濃緑色。オブツシフォリア種に比べ個性的な姿をしています。

カペラタの一品種
葉が赤紫になる品種。


クルシーフォリアP. clusiifolia
へら状の葉で、葉縁が紅色になるのが特徴。

クルシーフォリア ジュエリー
ジュエリー
斑入り品種。比較的よく見かけます。


ニティダP. nitida
流通名はセルペンスで、誤用の可能性が高いですが詳細は不明。
葉はハート形。茎が横に伸びていくのが特徴。

ニティダ バリエガタ
バリエガタ
斑入り品種。葉縁に乳白色の斑が入ります。


プテオラータ
プテオラータP. puteolata
細長い葉が対生〜輪生します。似た種もありますが、こちらは葉に基本的に5本、場合によって3・7本と葉脈が多く入るのが特徴。

その他の写真

オブツシフォリアの花
オブツシフォリアの花(中央の棒状のものが花序)

ペペロミアの個人的な印象

オススメ度:★★★★
丈夫で扱いやすいのは好印象。観葉植物にしては乾燥に強く、気密性の高い乾燥しやすい建物でも管理しやすいですが、一方で冬の低温下での多湿には弱いので注意。

コメント

  • 耐陰性は強いですが、徒長しやすいので、なるべく明るい場所に置いてあげたいです。
  • 屋外に置いていた株を室内の暗い場所に急に移すと、やはり葉を落としやすいです。徐々に慣らすとよいでしょう。
  • 挿し芽で比較的容易に増やせます。適期は初夏から夏。
  • 様々な種類があり、種類や品種を混同しやすいです。

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