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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ユウギリソウ

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ユウギリソウのデータ

花色:白
学名:Trachelium caeruleum
科名:キキョウ科
分類:多年草(常緑)、一〜二年草扱い
原産地:地中海沿岸
大きさ:背丈20〜80cm、横幅20〜45cm
主な見所:花(6〜9月)

ユウギリソウの特徴

株から花茎を伸ばして、雌しべが突き出たような小さい花をたくさん咲かせる花序をつくります。矮性と高性の品種があり、最近は鉢植え向きの矮性品種が苗で店頭によく出ます。高性種は苗を見る機会はかなり少ないです。赤紫花などの珍しい品種はタネで出回ります。
ひとつひとつの花は小さいですが、たくさん咲くので花序はやや大きめになります。花つきもよいです。花色は薄青紫や赤紫、白などがそろいます。葉は縁のギザギザが目立つ長卵形で寒さに当たると濃い色になります、株はこんもりまとまります。茎は固めで倒伏しにくいです

  • 難易度: 比較的丈夫な花です
  • 日照量: 日当たりのよい場所で育てます
  • 水分量: ジメジメした環境は苦手です
  • 耐寒性: 南関東以西の暖地では、霜よけ下の屋外で冬越しします

ユウギリソウの育て方

暑さや寒さにやや弱いものの、おおむね丈夫な花です。日当たりと水はけのよい場所が適地ですが、半日程度の日当たりでも育ちます。蒸れに弱いので夏場は風通しのよい場所におき、真夏は午前中の数時間光が当たるように調節します。花もちをよくしたいなら雨の当たらない軒下で育てます。暖地なら霜よけした陽だまりの場所でも冬越しできますが、確実に越したい場合はフレームなどで保護した方が安全です

  • 管理:花がらは摘み取ります。高性種は倒れやすいので支柱を立てます
  • 肥料:元肥に緩効性肥料を与えます。多肥にする必要はありません
  • 病害虫:アブラムシ程度です。高温多湿による根ぐされに注意
  • タネから:タネは細かく発芽率はやや悪いです。育苗もクセがあり難易度は高め。慣れてない人は苗を求めた方が無難です

ユウギリソウのアレンジ

花期が比較的長くて花つきもよく寄せ植えの新しい素材として注目されています。和風にも洋風にも合わせられます。茶花にも合うと思います。それほど目立たない繊細な花なので淡い感じを作ったり、引き立て役に向いています。雨の当たらない場所なら蒸れず花もちもよいため、ジメジメを嫌う似たような性質の花(地中海沿岸原産の花など)で合わせると長い間楽しめます

ユウギリソウの主な品種

高性種と矮性種があり、花色も一般的な薄紫の他に赤紫や白があります

ユウギリソウの個人的な印象

オススメ度:★★★★
矮性の品種は使い勝手が良く、まとまりやすいのでおすすめです

コメント

  • 寒冷地では冬越しさせずに一〜二年草扱いされることも多いそうですが、暖地で条件のよい場所なら多年草として楽しめます。
  • 鉢植えで売られているものの中には矮化剤で高性種を小さくしているものもあるようです。不自然に濃い葉色のものはその可能性が高く、矮化剤の効果が切れたら大きくなってビックリするかもしれません

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