「プロフュージョン」(一枚目)、エレガンス(二枚目)
リネアリス(一枚目)、メキシコヒャクニチソウ(二枚目)
花色:
学名:Zinniia
別名:ヒャクニチソウ
科名:キク科
分類:春まき一年草
原産地:中央アメリカ
大きさ:背丈25〜100cm、横幅20〜40cm
主な見所:花(5〜10月)
種類がいくつかありますが、交雑品種で矮性の「プロフュージョン」などがよく出回っています。一方で、以前からある切花向きで高性種のエレガンスはあまり出回らなくなりました。リネアリス系の品種は花つきや分枝性に優れ、葉は細めです。主にタネから育てるメキシコヒャクニチソウは蛇の目模様の花を咲かせます。開花期は遅めですが降霜あたりまで咲き続けます。花は小〜大輪まであり一重や八重の花を咲かせ、花色は白を除けばビビットな色合いをしています。
いずれの種類も暑さに強く、他の花が元気のない高温乾燥期でも花をよく咲かせてくれます。
日当たりがよく、水はけのよい肥沃な土の場所を好みます。高温には強いですがジメジメした場所は苦手です。過湿や蒸れに注意し風通しよく育てます。連作は嫌うので注意します。
様々な原因で葉が汚くなりやすいですが、株自体は丈夫で花もよく咲いてくれます。
洋風の庭に合います。リネアリスやメキシコヒャクニチソウなどの野趣のある種を選べば自然風の庭にも合わせられるでしょう。和風の庭には合いません。
「プロフュージョン」などの改良種はビビットな色合いが夏の寄せ植えによく合います。花壇植えでもこんもりまとまりやすく使い勝手は良好。リネアリス系は花つきも分枝性もよいので同じく使いやすいのですが、蒸れには弱いのであまり過密に植えないようにしましょう。どちらも夏の多湿期は株が美しく育たないことが多いことも考えておきます。
メキシコヒャクニチソウは開花の最盛期が秋になりますが、葉が汚くなりにくく使いやすいです。
古くからあるエレガンス、細葉のリネアリス、野趣のあるメキシコヒャクニチソウがあり、さらに耐病性などを改良した交雑品種も多く出回っています。
○エレガンス(Z. elegans)
古くから知られるヒャクニチソウ。ダリア咲きやポンポン咲きなど様々な咲き方の品種があります。高性種が多く切花によく用いられてきましたが、花壇向けの矮性種もあります。
うどんこ病にやや弱く以前に比べ見かける機会は少ないですが、冷涼な地域ではよく見られます。
「プレシオーサ」シリーズ
エレガンス系。写真の花色以外にもピンクやオレンジなど様々な花色があります。
分枝性がよく、草丈30cm程度とわい性で、花壇や寄せ植え向きの品種です。
○リネアリス(Z. angustifolia)
花がやや小さめで細葉の品種。よく分枝し花つき良好です。
○メキシコヒャクニチソウ(Z. haageana)
蛇の目模様の花を咲かせます。咲き方は一重や二重、八重咲きがあります。
短日性が強く開花の最盛期は秋以降になり、夏まき秋開花も可能です。
強健で、病害虫も少なめのため育てやすい。
「プロフュージョン」
代表的なジニアの交雑品種。株がコンパクトにまとまり、うどんこ病耐性と分枝性をアップさせた園芸品種です。一時は衰退したジニアの人気を復活させました。
様々な花色が揃います。花や葉はリネアリス系に比べ大きく厚ぼったいです。
「ベリーズ」シリーズ
交雑種。写真の花色以外にも様々な花色があり、二重(ダブル)咲きもあります。
分枝性が強く株もコンパクトにまとまる、強健で扱いやすい品種です。
うどんこ病にかかったエレガンス。高温多湿期に被害に合いやすいです。
オススメ度:★★★★
適地に植えることが大切。開けた乾燥しやすい場所なら美しく咲きます。ジメジメした環境だと下葉が汚くなりやすいです。
暖地では特別な事情がない限り、うどんこ病耐性のある改良品種を選択したほうが良いと思います。