花色:
学名:Lagurus ovatus
別名:ラグルス
科名:イネ科
分類:秋まき一年草
原産地:地中海沿岸
大きさ:背丈20〜50cm、横幅25〜40cm
主な見所:花(4〜6月)
ウサギの尾に似た、ふさふさした花穂が見所です。穂の色は地味ですが形の面白さに魅力があります。穂の持ちがよいので長期間楽しめるのも良いところです。株の大きさは品種によりさまざまで、切花向きの高性種から、寄せ植え向きの矮性種まであります。
やせ地や乾燥地を好み、高温多湿は苦手で、暖かくなってくると葉や株が横に広がり姿がだらしなくなりがちです。
日当たりと水はけのよい場所が適地で、この条件を整えればあとは放任で育ちます。水はけの悪い場所では極端に生育が悪くなるので、砂などを土に混ぜてあらかじめ改善しておきます。
洋風や自然風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
見た目はやや地味な印象ですが、引き立て役、あるいは変化をつけたいときによいと思います。
寄せ植えに向くとされる矮性種は、横に広がりやすい葉が他の植物の邪魔になりやすいのが難点で、どちらかといえば群植や地植え向きです。
高性種は寄せ植えには向かず、地植えの花壇のポイントに用いるとよいでしょう。
矮性種が横に広がって伸びる様子。
ハンギングバスケットに植えた植栽例。葉が邪魔しにくく用いやすいです。
乾燥しやすい環境を好む性質的にも合っています。
高性種や矮性種が出回ります。店頭でポット苗で出回るのは矮性種が多く、高性種が欲しい場合はタネから育てることが多くなるでしょう。
矮性種。高性種とは異なり、葉の少し上ぐらいの位置で花穂ができます。
高性種の花穂のアップ。自然風の植栽によく合います。
写真のように、花穂は熟すと徐々に黄色みが強くなります。
花のアップ。モフモフの見た目通り、触り心地が良いです。
葉や株元付近の様子。いかにもイネ科らしい姿。
葉身や葉鞘(ようしょう)には細かい毛が密集しています。
オススメ度:★★★
見ごろが長く、丈夫で手間もかかりません。小さな花瓶の切花にも使えます。